今年36歳、後進へ見せる攻めの姿勢「若い選手の刺激になったり、見本になれるように」
福岡ソフトバンクの長谷川勇也外野手が13日、PayPayドームで行われた広島との練習試合に「5番・左翼」で先発出場。第2打席で右翼への当たりに躊躇なく二塁を蹴り、三塁打とする好走塁を見せた。
広島は左腕の床田が先発も、5番に入った長谷川は2打席できっちりと仕事をこなした。2回の第1打席では際どい球を見極めて四球で出塁、直後の松田宣浩の二塁打で一気に本塁を陥れた。4回第2打席ではライトへの鋭い当たりを放ち、鈴木誠也がもたつく一瞬の間にスピードを緩めることなく三塁へ。続く上林誠知外野手の2打点目をアシストした。
激走シーンについて、長谷川は「普通のプレーです」と淡々。「今持っているベストに近いパフォーマンスはできています。これからもコンディションを維持していきたいですね」と胸を張る。昨年のオフから意識してきたのが柔軟性。「自主練習期間にも股関節周りや背中、腕周りの柔軟性を出すエクササイズを多くやりました。それがランニングにもいい形でつながっているし、コンディション維持にもプラスになっていると思います」と、改めて状態の良さをアピールした。
二度手術した右足首にも不安はない。「だいぶ苦しんできました。その中でやることをやってきたから、状態が上がってきてくれた。遠回りにはなりましたが、やっと自分の身体を取り戻しつつあります」と前を向き「若い選手が育ってきている中でのスタメンには感謝しています。若い選手の刺激になったり、見本になれるようにしっかりとプレーしたいと思います」と話した長谷川。世代交代の波に抗いながら打席で結果を出し続けるベテランの打撃職人が、開幕スタメンを勝ち取る可能性は高い。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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