【MLB】大谷翔平の野球カード高騰 入手のフィリーズ右腕も“恩恵”「人生でベストカード」

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2018.4.11(水) 13:11

エンゼルス・大谷翔平選手
エンゼルス・大谷翔平選手

サイン入りの特別版が72万円まで高騰「熱狂状態を生み出している」

デビューから10日間でメジャー序盤戦最大のスターとなったエンゼルスの大谷翔平選手。9日(日本時間10日)には、日本人メジャーリーガーとして最速&最年少でア・リーグ週間MVPに選出されるという偉業を達成したが、メジャーリーグ公式の大谷記念カードの価値も衝撃的な高騰を見せ、他球団の中継ぎ右腕が一攫千金に成功するというまさかの事態が発覚した。

「ショウヘイ・オオタニの記念カードへの興味も上昇中」と特集したのはESPN。アメリカのファン、メディアが熱狂する二刀流フィーバーは、野球愛好家垂涎の公式カードにも伝播しているようだ。

MLB公式カードを扱う「Topps社」の大谷選手のルーキー記念カード「topps ヘリテージ・セット」。赤字でサインの入った特別版が9日(日本時間10日)夜に6725ドル(約72万円)という高値で取引されたことが明らかになった。

「彼の記念カードを買っているのは海外市場だ。アーロン・ジャッジや他の野球のスターはアメリカ市場だけで価格が高騰していた状況を目の当たりにしてきたのだが……。打撃と投球両面で輝いているという事実が、熱狂状態を生み出している」

記事の中でこう語っているのは、Topps社のリック・プロブステイン氏だ。インターネットでもカードの販売を行なっているが、全米を席巻する二刀流のルーキーカードはとんでもない値動きを見せているという。スプリングトレーニングでは1500ドル(約16万円)から2000ドル(約21万4000円)だったが、「彼のサイン入りのカードはここ2、3週間で価値が3倍から4倍に高騰した」というのだ。

Topps社は1月に大谷とカード販売の独占契約を結んだ。その人気は爆発的で、同公式サイトではこの32時間に10万2501枚の大谷カードの発注を受けたと記事では紹介。サイン入りカードは4000ドル(約43万円)で1枚だけ発売したが、一瞬で売れたとされている。

ニシェック投手は大谷カードをゲット→売却「凄まじい入札競争だったよ」

しかも、二刀流の人気高騰で恩恵を受けたライバル球団の選手がいるという。フィリーズのパット・ニシェック投手はカードコレクターとして有名だが、先週、世界に69枚しかない大谷のサイン入りカードを引き当てる幸運に恵まれた。そして、現地時間8日(同9日)にインターネットの通販サイトで6101ドル(約65万3000円)の高値売却に成功した。

変則的なフォームで知られる右腕はMLB公式サイトの取材に対して、「これまでの人生で引き当てたベストカードだね。凄くびっくりしたんだ。自分よりもこのカードを大切にしてくれる人がいるだろうから、何て言うか、これを出品すれば欲しいカードが手に入るか、もう1パック買いに行けると思ったんだ。趣味っていうものはそうやって楽しむものなんだ。だから出品することになったんだ。凄まじい入札競争だったよ」と回顧している。

さらに、手放したことを後悔しているか問われると、笑顔で「そうだね。アーロン・ロジャースのNFL2年目のカードを売ったときがあってね。確か40ドル(約4283円)くらいで売れたんだけど、数年前見てみたら2000~3000ドル(約32万円)くらいになっていたんだ。アーロン・ジャッジの場合もそんな感じだよ」と振り返り、「オオタニもそうなってくれることを願うよ。そうすれば、これを趣味にする人も増えるからね」と言及。「もう2度とあの(オオタニ)カードが手に入ることはないだろうね。数千パックに一枚のもののはずだから」と、やはり若干の“未練“も滲ませていたという。

「メジャーリーグの選手が利益のためにカードを手放すときは、どんな大きな金額なのかそれだけで分かる。このような事態は過去に我々も目撃してきた。イチローとプホルスの2001年だ。そして、昨年のアーロン・ジャッジだ。しかし、オオタニに関して過去数週間で我々が目の当たりにしたものは、過去に比較例がないほどなんだ」

ESPNの取材に対して、Topps社のプロダクトディベロップ部門のクレイ・ルラスキ副社長はこう語ったという。

デビュー1年目の2001年に新人王とMVPを同時受賞したマリナーズのイチロー外野手、そして、“同期”でメジャー通算615本塁打を誇る大谷の同僚、アルバート・プホルス内野手はいずれも有資格1年目で米国野球殿堂入りが確実視されているスーパースター。さらに、昨季52本塁打で新人王に輝いたヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手をも超える勢いを見せているという二刀流右腕のカード――。同業界もメジャーリーグに世紀のメガスターが誕生したことを実感している。

記事提供:Full-Count

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