西浦颯大~俊足・強肩の外野守備は必見。三拍子揃った将来の主軸候補~(オリックス・バファローズ)【インサイト的選手名鑑】
パ・リーグ インサイト 望月遼太
2020.4.25(土) 12:00
西浦颯大(にしうら・はやと)/外野手
#00/1999年5月21日生まれ
178cm・70kg/右投左打
高知・明徳義塾高校から2017年のドラフト6位でオリックスに入団。2018年の成績は2試合で0本塁打0打点、打率.167。俊足を生かした広い守備範囲や果敢なダイビングキャッチ、持ち前の強肩から放たれるレーザービームといった、高い身体能力から生まれる華麗な外野守備は必見。打撃では内角や低めの難しいボールもうまく拾える優れたバットコントロールを持ち、走攻守に秀でた外野手に成長する可能性を秘めている逸材だ。
高卒1年目の2018年はファームで研鑽を積む日々を過ごし、二軍で49試合に出場して1本塁打15打点、打率.200という成績を残した。入団直後から大活躍とはいかなかったが、10月には一軍昇格を果たしてプロ入り初安打も記録するなど、壁にぶつかりながら貴重な経験を積む1年とした。
2019年は、春季キャンプで一軍に帯同すると、実戦が始まってからも躍動を続けていく。3月8日には巨人のエース・菅野智之投手から3ランを含む4打点の大活躍を見せ、12日の埼玉西武戦では逆転サヨナラ打を記録。守備でも2試合連続でファインプレーを披露するなど、猛アピールを継続した。その活躍が認められて開幕一軍の座を勝ち取ると、「2番・センター」として自身初の開幕スタメンにも名を連ねた。
開幕戦では2安打1打点でプロ初打点を記録。西村徳文監督の抜てきに応えると、存在感を見せ、77試合に出場した。しかし、出場機会数を大きく伸ばした一方で打率は.195と苦しみ、レギュラー定着とはならなかった。機動力野球を推進するチームの方針にも合致する高い身体能力を備えた俊英は、そのポテンシャルを完全開花させ、チームに不可欠な存在へと成長を遂げられるだろうか。
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・オリックス打線爆発で快勝。高卒2年目・西浦颯大選手が同点打&3ラン
日本球界を代表する好投手・菅野投手から4打点を挙げる大暴れを見せ、一躍その名を上げた西浦選手。トップクラスの投手を相手に出色の内容を見せたことが、開幕一軍を勝ち取った理由の一つであったことは想像に難くないはずだ。
・2年目西浦颯大選手が劇的サヨナラ打! オリックスが驚異の粘りで逆転勝利
この試合でオリックスは、9回裏を迎えた時点で5点のビハインドと絶望的な状況に追い込まれていた。しかし、そこから打線がつながり1点差まで詰め寄ると、2死2,3塁で打席に入った西浦選手が起死回生の逆転サヨナラ適時打を放つ。凡退すればゲームセットとなる土壇場で勝負強さを見せ付け、鮮やかなバッティングでチームの逆転劇を完結させた。
文・望月遼太
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