連敗を止めたのはやはりエース。1000奪三振も達成し、チームを開幕戦以来の勝利に導く

パ・リーグ インサイト

2018.4.6(金) 22:50

連敗を止めたのはやはり…

節目の数字にも淡々としていた。楽天の則本投手が6日の福岡ソフトバンク戦で史上147人目となる通算1000奪三振を達成。試合でも8回2失点と好投し、今季初勝利を挙げた。

気温7度の楽天生命パーク。吐く息も白い中、右腕が記録に達した。3回2死1,2塁、内川選手を空振り三振に切り、1000奪三振。「内川さんにはよくやられていたので、これからもしっかり抑えていきたい」。球界を代表する好打者からの節目の数字。その回、本多選手の犠飛で失点しており「1点取られていたので…。ゼロに抑えられたらよかったですが」と、笑顔も控えめに、内容を冷静に振り返った。

チームは開幕戦の白星を最後に勝利がなく、5連敗中。だがこの日はエースの記録に花を添えようと、沈黙していた打線が目覚めた。初回1死1塁、ペゲーロ選手の右翼への2ランで先制すると、3回2死1,3塁から今江選手、銀次選手の連続適時打で3得点。相手エースの千賀投手から序盤で5得点を奪った。終わってみれば14安打7得点。9回には5点リードの状況ながら抑えの松井投手が登板。開幕から2試合連続失点とつまずいていた守護神が3者凡退に切り、収穫の多い1戦となった。

その中心にいたのは紛れもないエース。結局則本投手は8回までマウンドを務めた。前回登板で150球を放り、この日も133球。だが8回に153キロの直球を見せるなど底知れぬスタミナを発揮。「自分が大丈夫なので行っている。心配しないでください」と、ヒーローインタビューでも笑みを見せた。

ようやくつかんだチーム2勝目。開幕から負けなしの埼玉西武とはすでに4.5ゲームの差が開いてしまった。だが則本投手は前を向く。「なかなか勝てなくてすみませんでした。あしたからガンガン勝てるよう、一丸で頑張ります」。本拠地初勝利。まだまだ寒い仙台の、スタジアムの空気を熱くさせた。

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