【試合戦評】技巧派左腕がマウンドに別れ。北海道日本ハムがレギュラーシーズン最終戦を白星締め

パ・リーグ インサイト

2016.9.30(金) 00:00

4年ぶりのリーグ制覇を成し遂げた北海道日本ハムの本拠地で迎える今季最終戦。対する千葉ロッテとしても、福岡ソフトバンクを下せばクライマックスシリーズで対戦する相手なだけに、ここは本気で臨み、今後へつなげたい。

初回、北海道日本ハムの先発マウンドには今季で現役を引退する11年目の武田勝投手が上がる。4年連続2桁勝利、通算82勝という華々しい成績を残した技巧派左腕が、コーナーを丁寧に突く持ち味前回の投球で千葉ロッテ・清田選手から3球三振。これ以上ない形で現役生活に幕を下ろすと、球場内には温かい拍手が響き渡り、武田勝投手はグラウンドを後にする。

2番手投手として2桁10勝がかかる増井投手が上がり、危なげなく抑えて無失点。良い流れを生み出すと、直後の1回裏に打線が奮起。1死から四球と安打で好機とすると、4番・中田選手の強烈な打球が相手のサードのトンネルを誘い、2得点。北海道日本ハムが2点を先取する。

続く2回裏には、先頭の渡邉選手がライトへうれしいプロ初本塁打。「(武田)勝さんの引退試合で打つことができて本当にうれしいです」という一発で加点するも、直後の千葉ロッテの攻撃で8番・田村選手が2号ソロを放ち、再び2点差となる。

4回は3者凡退で無失点に抑えた2番手・増井投手。3回2/3を投げて1失点の投球で後を託すと、以降は小刻みな継投を展開。ルーキーの上原投手、2年目の石川直投手がともにプロ初登板を果たすなど、若い投手陣がリードを守って逃げ切り勝ち。増井投手が10勝10セーブを達成し、レギュラーシーズン最終戦、武田勝投手の引退試合を白星で飾った。

これで今季の北海道日本ハムのレギュラーシーズン全日程が終了。中11日でクライマックスシリーズのファイナルステージを迎える。2006年以来、10年ぶりとなる日本一のタイトル獲得へ。まずはファーストステージの勝者を迎え撃つ。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE