昨日まで行われた北海道日本ハムとの3連戦では、投手陣が粘りを見せたものの打線が精彩を欠き、3連敗を喫した楽天。前のカードを含めると5連敗中で、開幕戦での勝利以降、白星から遠ざかっている。
連敗ストップを託されたのはエース・則本投手。昨年は福岡ソフトバンク戦で7試合に登板し、防御率は1.74と抑え込んだ。相性の良さを発揮して今日も快投を見せたい。一方、福岡ソフトバンクは千賀投手が先発。開幕戦では7回、被安打1、無失点と完璧な投球を見せた。こちらも波に乗れないチームに3試合ぶりの勝利をもたらせるだろうか。
雨が降りしきる中始まった試合、先制点を奪ったのは楽天だった。1回裏、1死1塁で3番・ペゲーロ選手が千賀投手のフォークを捉えると、打球は弾丸ライナーで右翼席へと飛び込む。ペゲーロ選手の今季第1号となる2ランで楽天が2点を先制する。
楽天の先発・則本投手は3回に犠飛により1点を失ったものの、内川選手から今日4つ目の三振を奪い、通算1000奪三振を達成した。
その則本投手を祝福するかのように打線がさらなる援護をもたらす。3回裏、2死1,3塁で打席には4月1日以来のスタメン出場となった5番・今江選手。バッティングカウントから甘く入った球をうまく捉え、三遊間を破る適時打を放つ。さらに、続く6番・銀次選手も初球から積極的に振り抜くと、打球は中堅手の頭上を越える2点適時三塁打。楽天がこの回3点を加えてスコアを5対1とし、試合の主導権を握る。
さらに4回裏には連打と四球で1死満塁の好機とし、3番・ペゲーロ選手が犠飛を放って楽天がさらに1点を追加。すると、ここで千賀投手が無念の降板。3回2/3、被安打9、6失点と楽天打線を勢いに乗せてしまい、「ゲームを作れず野手の皆さんにも申し訳ない」と大きく悔いの残る登板となった。
5回に互いに1点ずつを加えると、その後は互いに無得点が続く。最後は、楽天の守護神・松井投手が福岡ソフトバンク打線を3者凡退で封じ、7対2で楽天が快勝した。3月31日の千葉ロッテ戦以来続いていたチームの連敗は5でストップ。楽天の先発・則本投手は8回を投げて133球、被安打5、与四球3、9奪三振、2失点と悪天候に苦しみながらも今季初勝利を挙げた。
一方、福岡ソフトバンクは千賀投手が楽天打線の勢いに飲まれてまさかのKO。打線も則本投手の前に好機を作るものの、攻略することはできなかった。
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