鷲と鷹はともに打撃不振で連敗中。沈黙する打線に火を付けるのは

パ・リーグ インサイト

2018.4.6(金) 09:31

4月3日からの開幕2カード目で、ともに1勝も挙げられなかった楽天と福岡ソフトバンクは、4月6日に今季初対決。昨季前半、激しい首位争いを繰り広げた2チームだが、楽天は5連敗、福岡ソフトバンクは得意としていた埼玉西武に連敗と苦しんでいる。

ここでは前試合の内容を振り返りながら、6日の試合の見どころを見ていこう。

【昨季対戦成績】
楽天→12勝、福岡ソフトバンク→13勝

楽天は本拠地での北海道日本ハム3連戦で、わずか3得点と打線が沈黙。5日の試合では2年目の藤平投手が5回2失点、2番手の釜田投手が2回1失点と計3失点こそしたものの、その後の3投手が逆転を信じて無失点と踏ん張った。しかし野手は攻守で精彩を欠き、投手を援護できないもどかしい展開が続いている。

そんな打線のカンフル剤として期待できるのが、オコエ選手だ。5日に一軍に合流、即座に9番・中堅でスタメン出場すると、その日唯一の得点となる本塁打を放つ活躍を見せた。茂木選手や銀次選手など、レギュラー陣の打撃不振が深刻な今、持ち味のアグレッシブなプレーでチームの雰囲気を変えたい。

6日の福岡ソフトバンクとの今季初対決、予告先発は則本投手だ。前回登板の開幕戦では7回1失点の好投を披露。エースがチームの連敗を止め、今季初勝利をつかめるか。苦しい状況だからこそ、その投球には大きな期待がかかる。

一方福岡ソフトバンクは、3日からの埼玉西武との2連戦に、昨季相性の良かった東浜投手、バンデンハーク投手をぶつけるも連敗。敵地で楽天と戦う6日の予告先発は千賀投手。開幕投手を務めた前回登板では7回無失点の好投。安定した投球で今季初勝利を狙う。

打線は今宮選手、内川選手、デスパイネ選手の主力3選手が打率1割台と苦しんでおり、早めの復調が待たれる。そんな打線の軸として期待できるのが柳田選手と上林選手だ。両選手とも3割5分を超える打率をマークしており、柳田選手はリーグ2位の打点を挙げている。若きスラッガーが起爆剤となり、打線を活気づけられるだろうか。

打線の不調で波に乗れず苦しんでいる両チーム。先に投手陣へ援護をもたらし、勝利を飾るのはどちらか、両軍の起爆剤に注目だ。

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