昨年まで広島駅勤務だった佐藤は最終戦に意気込み「広島で結果を」
■福岡ソフトバンク 4-4 広島(オープン戦・14日・PayPayドーム)
福岡ソフトバンクのドラフト1位ルーキー佐藤直樹外野手が14日、広島とのオープン戦で2安打1打点1盗塁の活躍を見せた。
「8番・中堅」でスタメンに入った佐藤は、最初の打席こそ三振に倒れたものの第2打席にはレフト前ヒット。チャンスを広げて得点に結びつけると、すかさず盗塁を決めた。際どいプレーでアウト判定されるも、ベース上でベンチに向かって猛アピール。工藤公康監督がリクエストした結果、判定が覆った。さらに7回裏には右中間を破るタイムリー二塁打を放って2試合連続の打点を記録した。
盗塁後は三塁に進み、高田知季内野手の打席の場面で飛び出してしまい、戻れずに走塁死。「いいスタートを切ろうと思って飛び出し過ぎました」と反省した。
タイムリーを放った打席については「初球から振っていけたので気持ちに余裕がありました。追い込まれてからはしぶといバッティングをしようと思っていました」と振り返り、「初球から振れている時はいい結果が出ているので、初球を振れるようにベンチやネクスト(バッターズサークル)で投手のタイミングに合わせるよう、集中できています」と続けた。
15日は広島でのオープン戦最終戦。昨年までJR西日本の広島駅で勤務していた佐藤にとっては、プロになって初の“里帰り”だ。「JR時代の仲間や親も見に来てくれることになっていたんですが、無観客試合になってしまって……」と残念そうに語った。それでも「3年間お世話になった広島で結果を残したいです」と気持ちを切り替えていた。
ここにきて好アピールが続いている佐藤は「開幕1軍に食らいつきたいです」と、改めて闘志を燃やしている。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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