QSで白星デビュー、アスレチック打者は二刀流右腕をどう見た?
1日(日本時間2日)に敵地でのアスレチックス戦で、エンゼルス大谷翔平選手はメジャー初先発初勝利を飾った。2回に被弾し3失点したが、6回を投げて3安打6奪三振1四球で3失点(自責3)とクオリティスタート(QS、6回以上を自責3以内)を記録。“二刀流"で注目を浴びる23歳右腕とバッターボックスで対峙したメジャーの強打者たちはその投球をどう見たのだろうか。
「すごく期待値が高い中でも、さすがプロだね。今日はいいボールが来ていた」
こう語ったのは、この日、アスレチックスの3番に入った若き主砲マット・オルソン内野手だった。1回の第1打席では、初球でこの日最速の100マイル(約160キロ)の速球を“体験"。見送ってストライクを奪われると、最後は切れ味抜群のスプリットで空振り三振。第2打席も空振り三振、第3打席は左飛で、この日は快音を響かせることはできなかった。
昨季わずか59試合で24本塁打を放ったスラッガーも、1歳年下の“二刀流"が投げるボールの凄まじさを認めるしかなかった。
アスレチックス斬り込み隊長セミエン選手は確信「成功する」
一方、1番打者のマーカス・セミエン内野手もまた、第1打席で三振となった。
「3、4種類の持ち球に100マイルの速球が加われば、誰だって難しい。ストライク先行のピッチングをしていたね。ヒットを打ちたかったけれど、ボールがよかった」
無安打に終わったリードオフマンは、メジャー初登板の大谷選手と対峙した打席で得た情報を、ダグアウトで同僚に伝えたという。それでもアスレチックス打線は2回にチャップマン選手が3点弾を放ったものの、攻略し切れなかった。
「チャップマンは失投の1球を打ち返していた。彼はボールで色々なことができる。あのスピーディーな腕の振りでスプリットを投げ、しかも速球でストライクが取れるなら、その選手は(メジャーで)成功するよ」
同じ腕の振りで繰り出される最速160キロの速球と、時速145キロに達する高速スプリットを、アスレチック打線は見分けがつかなかった様子だ。
同地区ライバルに特大のインパクトを残した投手・大谷。そのメジャーでの成功に、対戦打者も太鼓判を押すしかない様子だった。
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