4月1日に開幕カード3連戦が終了し、移動日を挟んだ4月3日から2カード目が始まる。現在パ・リーグ単独首位の埼玉西武は、本拠地で昨季王者・福岡ソフトバンクを迎え撃つ。予告先発は埼玉西武が十亀投手。福岡ソフトバンクが東浜投手。ここでは1日の開幕カード最終戦を振り返りながら、カード頭の見どころを挙げていきたい。
【昨季対戦成績】
埼玉西武→9勝、福岡ソフトバンク→16勝
埼玉西武は、4月1日に行われた北海道日本ハムとのカード最終戦を制し、開幕からの3連勝を決めた。先発のウルフ投手は持ち味を発揮した省エネ投球で6回無失点に抑え、スタメンでただ1人無安打だった金子侑選手が先制打。好投手・加藤投手のわずかな隙を見逃さず、粘り強く勝利を手繰り寄せた。
開幕からの2試合連続で2桁安打を記録し、3戦目も9安打。また、3試合全てで先発に白星が付くなど、理想的な展開で開幕カードを戦い抜いたと言える。
ただ、本拠地開幕戦となる3日は、相性が悪い福岡ソフトバンクとの一戦。先発の十亀投手も、昨季の対福岡ソフトバンク防御率5.94と苦しんだ。昨季の対福岡ソフトバンク打率が3割を超えた山川選手と秋山選手がキーマンとなることが考えられるが、シーズンを戦う上では避けられない壁。今季の初顔合わせで苦手意識を払しょくし、連勝を伸ばせるだろうか。
一方、埼玉西武の本拠地に乗り込む福岡ソフトバンクは、4月1日に行われたオリックスとの開幕3連戦最終戦で大勝を収め、カード勝ち越しを決めた。先発の中田投手は制球に苦しみ再三のピンチを招くものの、ことごとく粘って6回途中2失点。後を受けた石川投手も、回の途中から完璧な救援を披露した。
投手が粘れば打線も活気づき、12安打16得点で先発全員安打を記録。内川選手、デスパイネ選手に今季初安打、西田選手に移籍後初安打が飛び出し、中村晃選手が試合を決める見事な満塁弾を叩き込んだ。オープン戦は10位に沈んでしまったが、こうして開幕に合わせて投打の調子が上向いていくのはさすがと言ったところか。
8回表に登板し、1死も取れず降板したモイネロ投手の状態は気にかかるが、まだシーズンは始まったばかり。相性のいい埼玉西武を相手に3連勝を決め、王者の意地を見せたい。
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