札幌ドームで行われた埼玉西武と北海道日本ハムの開幕カードは、いよいよ最終戦。2試合連続の2桁安打と打線が好調で、開幕3連勝を狙う埼玉西武は、先発マウンドにウルフ投手を送る。昨季は日曜日に登板して勝ち星を重ねた右腕だけに、今年も「サンデーウルフ」ぶりを発揮できるか、注目が集まる。
対する北海道日本ハムの先発は加藤投手。オープン戦を防御率0点台で終えており、今日の登板にも期待がかかる。援護したい打線は、大幅に先発オーダーを組み替えてこの最終戦に臨む。開幕3連敗を阻止し、今日こそ今季初勝利を手にしたいところ。
北海道日本ハムの加藤投手は、2回に3者連続三振を奪うなど快投を披露。緩いカーブを駆使して4回までを無失点に抑える。対するウルフ投手も2つの併殺打を奪うなど存分に持ち味を発揮し、4回を57球と省エネ投球で得点を与えず。0対0のまま試合は中盤に突入する。
試合が動いたのは5回表。埼玉西武の攻撃。先頭の外崎選手が安打で出塁し、盗塁とタッチアップで3塁まで進むと、ここで9番・金子侑選手が今季初安打となる適時打を放ち、先制に成功する。その後、1番・秋山選手が四球でつなぐと、2番・源田選手、3番・浅村選手にも適時打が飛び出し、3対0と埼玉西武がリードを奪った。
援護をもらった埼玉西武・ウルフ投手は、その後も走者を背負いながらも、粘り強く投げてリードを保つ。6回無失点と先発の役割を果たして、救援陣に後を託した。
埼玉西武の2番手・武隈投手は四死球を出しながらも無失点に抑え、3連投となった3番手・平井投手は中田選手に一発を浴びたものの、リードを守って1イニングを投げ切り、3対1と埼玉西武が2点をリードを握ったまま、試合は最終回へと進む。
9回表にも2番・源田選手の適時打でリードを広げた埼玉西武は、その裏のマウンドに守護神・増田投手を送り込む。2死から代打・矢野選手に四球を与えたが、最後は1番・西川選手を三ゴロに打ち取り、試合終了。4対1で勝利した埼玉西武が、開幕3連勝を収めた。
先発のウルフ投手が好投し、打線も勝負所で得点を重ねた埼玉西武。開幕からの3戦全てで先発投手に白星が付くなど、理想的な展開で開幕カードを戦い抜いた。福岡ソフトバンクを迎えて行われる明後日の本拠地開幕戦でも、この勢いを維持したい。
一方、またも今季初勝利とはならなかった北海道日本ハム。打線は埼玉西武と同じ9安打を放ちながら、1得点に終わった。しかし西川選手に今季初安打が飛び出し、中田選手にも第1号の本塁打が生まれた。ドラフト2位ルーキー・西村投手の好投など収穫も多いだけに、明後日からの楽天との3連戦で、今季1勝目をつかみたいところだ。
記事提供: