【試合戦評】北海道日本ハムが首位攻防戦連勝。4年ぶりの栄冠へ大きく近付く優勝マジック「6」

パ・リーグ インサイト

2016.9.22(木) 00:00

昨夜の試合は最後の最後まで結果が分からない展開の中、陽選手の好守で逃げ切り、直接対決の初戦は北海道日本ハムが制した。今日の試合は勝利したチームに優勝マジックが点灯する運命の一戦。天王山第2ラウンドの先発は、福岡ソフトバンク・武田投手と北海道日本ハム・有原投手で試合の幕が開けた。

初回、福岡ソフトバンクは7月22日以来、2カ月間勝利から遠ざかっている北海道日本ハム・有原投手をいきなり捉える。2死から3番・中村晃選手のライトスタンドに飛び込む約1カ月ぶりの本塁打で1点を先制。「とにかく先制点を取れたことがうれしいです」というこの大一番での貴重な一打で先制点を挙げる。

対する北海道日本ハムは2回表、6番・レアード選手が左翼への安打で出塁すると、続く7番・陽選手も安打で続き1死1,2塁とする。8番・大野選手は見逃し三振に倒れるも、9番・中島卓選手の四球で2死満塁とし、1番・西川選手の「みんながつないでくれたので、全員で取りにいった2点でした」と語った一二塁間を抜ける2点適時打で逆転に成功。すぐさま試合をひっくり返す。

援護をもらった有原投手は、3回に1死から連打を浴びてピンチを招くも、4番・内川選手からカットボールで空振り三振を奪いピンチを脱出。続く4回には無死から5番・松田選手に左翼への二塁打を許すが、その後は気迫溢れる投球で3者連続空振り三振を奪い、初回以降はギアを入れ替えて無失点に抑え続ける。

再び試合が動いたのは6回。まずは北海道日本ハムが連打で無死1,2塁とし、陽選手が適時打を放って、3点目を奪取。さらに大野選手が四球を選んで無死満塁とし、福岡ソフトバンクは森福投手にスイッチ。北海道日本ハムにとってはさらなる追加点が望める絶好機だったが、中島卓選手が併殺打に倒れ、西川選手が内角のスライダーで空振り三振。苦しい場面で登板した森福投手にこれ以上ないほどの投球をされ、1得点のみに終わってしまう。

すると、流れがガラリと一変し、福岡ソフトバンクがその裏の攻撃で反撃。1死から6番・長谷川選手が四球で出塁すると、代打・明石選手が高めの直球を逆方向へはじき返す左翼への二塁打で1点差。森福投手の呼び込んだ流れを生かし、再び詰め寄る。

しかし、今季の直接対決で大きく勝ち越している北海道日本ハムが再度攻勢に出る。昨日先発、今日はスタメン出場の大谷選手が、疲れを全く感じさせないスイングで今日2安打目。そして昨日は無安打に終わった主砲・中田選手に25号2ランが飛び出し、終盤にリードを広げて勝負あり。敵地での激しい攻防戦を制し、北海道日本ハムの2連勝で白熱の天王山は幕を閉じた。

これで北海道日本ハムに優勝マジック「6」が点灯。6月の段階では福岡ソフトバンクと最大11.5ゲーム差あったが、球団新の15連勝などもあり、劇的な追い上げで再びマジックを灯した北海道日本ハム。4年ぶりのリーグ優勝へ向けて、最後まで勝利を積み重ねていきたい。

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