バレンティンの加入が迫り、自ら球団に背番号変更を申し出たという
福岡ソフトバンクは16日、東京ヤクルトの保留者名簿を外れていたウラディミール・バレンティン外野手と来季の契約に合意したと発表した。背番号は「4」となった。また、今季まで「4」を背負った川島慶三内野手は「99」に変更となることも発表された。
バレンティンの加入によって変更が発表となった川島の背番号「99」。これについて川島は球団を通じて「バレンティンがたった1人で日本にやってきて、背番号4で活躍する姿をずっと見てきました。球団の方からは『4番は川島君につけていて欲しい』と言って頂きましたが、僕とバレンティンと2人で話し合いをし、彼をリスペクトしているし、ホークスでもその姿を見せて欲しいという思いから背番号を譲る決心をしました」とコメントを発表した。
2008年からトレードで福岡ソフトバンクに移籍となった2014年途中まで東京ヤクルトでプレーした川島。在籍中からバレンティンとは何度も食事に出かけるほど仲が良かった。2日に行われた契約更改交渉の際にも「彼の野球への想いはすごい」とリスペクトの想いを語っていた。
異国の地で1人、奮闘し、NPB記録となるシーズン60本塁打や9年で8度の30本塁打を記録してきたバレンティンの姿を川島は見てきた。球団関係者によれば、川島自ら加入が近づいていたバレンティンに背番号「4」を譲る意向であることを伝えてきていたという。
かつての仲間だった新助っ人に“男気”を示した川島。「ファンの皆さんには、僕の新しい背番号を覚えてもらって、99の川島グッズを買って欲しいです! そのために、バレンティンと一緒にしっかり頑張りたいです」とコメントし、バレンティンと自身への応援をお願いしていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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