待ちに待った球春の到来。今季から井口監督が指揮を執る千葉ロッテは、ZOZOマリンスタジアムに楽天を迎えて開幕戦を戦う。
千葉ロッテの開幕投手は涌井投手。自身9度目の大役を務めるエースの投球に注目が集まる。対する楽天の開幕投手は、通算1000奪三振を目前に控えたエース・則本投手だ。
1回表、楽天は1番・茂木選手が涌井投手の初球を狙い撃ち、続くペゲーロ選手が粘って連打を浴びせるが、後続が倒れて無得点。対する千葉ロッテも1番・荻野貴選手が二塁打、続くルーキー・藤岡裕選手がプロ初安打となる二塁打を放って好機を作るが、先制はならず。
注目の初回は涌井投手、則本投手ともに得点圏に走者を背負うものの、要所を締めるさすがの投球を披露。その後も両先発の粘り強い投球で、試合は4回まで0対0と、投手戦の様相を見せた。ようやく試合が動いたのは5回裏。千葉ロッテの攻撃。
5回裏、1番・荻野貴選手が安打と盗塁で1死2塁とし、続く藤岡裕選手の進塁打で進塁する。そして3番・中村選手に適時三塁打が飛び出し、千葉ロッテが1点の先制に成功。足を絡めた攻撃で均衡を破り、試合中盤でスコアを1対0とした。
しかし、試合終盤で楽天が反撃する。8回表、1死から2番・ペゲーロ選手が四球を選び、2死1塁から4番・ウィーラー選手が安打を放ってチャンスを広げると、5番・銀次選手が値千金の勝ち越しの適時三塁打。スコアは2対1となり、先制を許した楽天が逆転に成功した。
1点を追う千葉ロッテは9回裏、先頭の中村選手の安打と続く三木選手の犠打で1死2塁の好機を作ると、5番・鈴木選手が同点打。土壇場で追い付き、試合は延長戦へ突入する。
10回、11回と両チーム無得点に終わり迎えた12回表、2死から連続四球で1,2塁のチャンスを呼び込むと、ここで6番・藤田選手値千金の勝ち越し打。楽天が1点リードをもぎ取る。
楽天の1点リードで迎えた12回裏は、高梨投手が0で抑え試合終了。延長12回まで突入し、5時間以上に及ぶ激戦は3対2で楽天が勝利した。
藤田選手の一打で見事勝利を収めた楽天は、エース・則本投手が7回150球1失点の熱投。接戦をものにし好スタートを切った。
対する千葉ロッテのエース・涌井投手も7回109球無失点。惜しくも試合には敗れたが、ルーキーの藤岡裕選手、菅野選手に安打が飛び出すなど、今後に向けて収穫は得られた。
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