埼玉西武エース菊池投手にも「ファイターズらしくやれば勝てる」
北海道日本ハムは開幕を翌日に控えた29日、本拠地の札幌ドームで練習。今季主将に就任した中田翔内野手は「個人的にもチームとしても最高の結果で終われるようにがんばりたい」とシーズンに臨む決意を語った。
万全の状態で開幕を迎えることができた。「体もコンディション的にも良かったですし、フリーバッテングをしていてもバッティングの感触がすごくいいので。去年にない感触。また違った中田翔を見せられるかな」。その落ち着いた口調に自信がのぞく。
昨季リーグワーストの打率.216に終わった屈辱を晴らすことができる場所は、グラウンドしかない。「やることをやって、勝ちにこだわってがむしゃらにやるだけ。ランナーを返すバッティングをどんどんしたい。ここぞというところで打てるバッティングをしたい」と勝負強さを追求していく。
チームはオープン戦で25本塁打と12球団一の本塁打を放ったが「開幕したらそんなにホームランは出ない」と笑い飛ばす。意識するのは、つなぎだ。「しっかりつないで、クリーンアップが返す。このチームが本当に一つになった時はどこにも負けない強さはあると思うので、そういう試合を1試合でも多くしたい」と話す。
開幕戦で対戦する埼玉西武・菊池雄星投手に対しても同じだ。昨季最優秀防御率と最多勝の2冠に輝いた左腕について「すべての球が一級品」と認める。だからこそ、束になってかかる。「1点の重みを試合を通して考えながらやりたい。ファイターズらしくやれば勝てると思う。勝ちにこだわって丁寧な試合運びをしたい。つないで、つないで。細かいところからチョコチョコ攻めて」とイメージをふくらませた。
個人の目標について問われると「ないですね」と即答し「最後まで集中力を切らさずやるだけ」と続けた。最高の結末を迎えるために、目の前のプレーに全力を注ぐ。
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