
◆パ・リーグ 西武3―1日本ハム(25日・ベルーナドーム)
ギアを上げた。西武・平良海馬投手(26)が、1点リードの6回2死一、二塁から圧巻の投球を見せた。有薗に対し、初球だった85球目に今季最速160キロをマーク。すると6球のうち、スライダー以外の5球が160キロで空振り三振を奪い無失点で切り抜けた。「この回で点を取られないようにしっかり抑えようというので力も自然と入りました」。7回無失点で10勝目をたぐり寄せた。
21年東京五輪でともに戦った伊藤との投げ合い。エース同士の意地がぶつかり合う中でも「絶対勝つという気持ちでした」。7回も2死一、二塁のピンチを背負ったが159キロで奈良間を空振り三振。規定投球回にも届き、防御率1・46はリーグ単独トップに浮上した。昨季はセーブ王に輝き、今季は先発再転向。24年途中から救援に回ったブランクを感じさせずに23年以来の2ケタ勝利だ。「運がよかったのもある」といいながら、3位日本ハムとは今季5登板で4勝無敗。今後を見据えても大きな相性の良さを見せ、ゲーム差は「4」に開いた。
西武のチーム力が出た一戦でもあった。故障で離脱していた桑原、林安可、渡部が復帰して即先発起用。戦力が整いつつある中で、3打点をたたき出したのは、試合前の時点でプロ通算102試合の出場で3打点だった伏兵の仲田だ。二塁手は滝沢、石井、外崎ら離脱者が相次ぐ中、2本の適時三塁打など全3打点をたたきだし、お立ち台では「野球人生をかけてとにかくチャンスをつかめるように必死に頑張りました」と涙を流した。
残り26試合。ソフトバンクとは5・5ゲーム差。直近13試合で10勝3敗、4連勝と勢いに乗っている。西口監督はエースの力投を「見事というピッチング。本当に頼もしい」とたたえた。最終盤での大逆転V。まだまだあきらめない。(安藤 宏太)