
オリックス・宮城大弥投手(24)が9日、「平野魂」を継承することを誓った。今季限りでの現役引退を発表した平野は、入団2年目の21年からチームメートとなり、プロとしてあるべき姿を教えてくれた大先輩。大阪・舞洲の球団施設で決断を知り、感謝の思いを口にした。
「平野さんは自分のやるべきことをしっかりできる人。常に見習うべき姿があった。先輩が残してくれたいいところはつないでいきたい」。25年ぶりのリーグ優勝を達成した21年は先発で自己最多の13勝を挙げ、平野もメジャーから復帰1年目で29セーブを記録。日々、たゆまぬ努力を見てきた。
本拠地・京セラDに一番乗りすると、「おれ、年やから…」と照れ隠ししながら、黙々と汗を流していた。23年6月27日のロッテ戦(京セラD)では8回1失点。1点リードの9回を平野に託し、追いつかれたことがあった。
直後にサヨナラ勝ちし、勝ち投手は平野に移った。「ごめんな。これ、食べて」とロッカーで手渡されたのは一つのカレーパン。恐縮し、その場でほおばった。笑いの中に感じたのが、クローザーの責任感。「助け合いやから。宮城がピンチの時、また頑張るわ」と真剣な表情で約束された。
抑えても打たれても、堂々とすること。エースになった宮城が持つ信念は、平野から学んだものだ。「プロになった人なら、なおさら平野さんのすごさが分かると思います。いいパパ、という印象もありますけど…(笑)」。5月に左肘を手術。来季中の復活を期し、この日もリハビリメニューを消化した。42歳まで戦ってきたレジェンドのように本物の強さを身に付け、第一線に戻る。 (長田 亨)