
◆パ・リーグ 日本ハム4―3ソフトバンク(19日・エスコンフィールド)
100球目のスライダーで空振り三振を奪うと、日本ハム・伊藤大海投手(28)は力強くほえ、マウンドを降りた。6回1死一塁から、柳田、石塚を連続3球三振。6回4安打2失点、10奪三振の力投でリーグ単独トップの8勝目を挙げた。ソフトバンク戦の連敗を8で止め、同カード今季初勝利。「神経質になった部分はありますけど、ゲームはつくれたので、そこはよかった」とうなずいた。
難敵をようやく沈めた。開幕から8連敗。8試合の内、5試合は先制しながら逆転された。初回に4点を先制しても勝てなかった。自身もソフトバンク戦は2度先発し、いずれも6回途中で降板。5、6失点と勝利につなげることができなかった。「こっちが意識しすぎたのはあったと思う。チーム全体的に、やるべきことをやって勝てたというのは、大きい1勝かなと思います」。自らの白星で負の連鎖を断ち切った。
壁を破るため、広く攻略のヒントを求めた。今季ソフトバンク戦4戦4勝の西武・高橋光や、交流戦でソフトバンクを完封したヤクルト・奥川の映像を確認。「外からの曲がり球であったり、ワンシームであったり。僕もインサイドに強いボールというのを意識しすぎてる部分があった。そこを散らしながら、勝負所でインコースに投げ込めた」。狭くなっていた視野が広がり、柔軟に考えることができた。気持ちの余裕にもつながっていた。
チームは交流戦からのいい流れをキープし、貯金は今季最多の8。2位ソフトバンクに1ゲーム差と迫った。待望の今季初勝利に、新庄監督は「明日も行きまっせー!」とご機嫌にコメントした。対ソフトバンクを含め、想定以上に苦しんだ前半戦。エースが変えた流れに乗り、一気に上位に迫っていく。
(山口 泰史)