
◆日本生命セ・パ交流戦 2026 西武1―0巨人(14日・ベルーナドーム)
危なげなく逃げ切り、西武・西口文也監督(53)はガッチリとコーチ陣と握手を交わした。巨人を1―0で下し、交流戦は1試合を残して、13勝3敗1分けで再び首位に立った。16日の阪神戦(甲子園)で勝つか引き分けで、球団初の交流戦優勝が決まる。「ここまできたらそれは目指すでしょう、上の方にいたら。みんなそこを目指してやってると思うんで。最後みんな泥くさくやってくれるんじゃないですか」。初めて指揮官の口から「優勝宣言」が飛び出した。その口調は勢いがあり、力強かった。
悔しさをパワーに変えた。両軍無得点で迎えた5回、先頭の石井が相手先発・井上の147キロツーシームを捉えた打球は、右翼席に吸い込まれた。3号ソロで貴重な先制点をもたらした。昨オフに日本ハムからFA移籍も、状態が上がらず2軍落ちも経験。「FAでこさせてもらってなかなか仕事できずにいた」ともどかしさをボールにぶつけ、値千金の一発を放った。
虎の子の1点を自慢の投手陣で守り切った。先発ワイナンスは6回2/3を4安打、7奪三振無失点と盤石な投球でゲームメイク。ウィンゲンター、篠原、甲斐野とつないで完封リレーだ。チーム防御率は12球団トップの2・40。接戦を制し、負ければ優勝の可能性が消滅する一戦で踏みとどまり、逆に王手をかけた。
12球団最速で40勝にも到達。対セ全球団からのカード勝ち越しを決め「本当にチーム一丸となって戦った結果。特にピッチャー。先発がいい働きをしてくれて中継ぎにつないでっていう形をつくれたという部分がこういう形につながってる。打線もしつこく攻撃してくれた」と指揮官も手応え。最後の最後まで“らしさ”を貫き、悲願の頂点をつかみ取る。(大中 彩未)
◆交流戦優勝は16日 交流戦は3チームの優勝争い。すでに全日程終了のソフトバンクが14勝4敗、16日に1試合を残す西武が13勝3敗1分け、日本ハムが13勝4敗となっている。優勝の条件は、西武が16日の阪神戦に○、△ならV、敗れた場合はV逸。西武が●の場合、日本ハムが○なら、14勝4敗でソフトバンクと並び、TQBで優勝が決まる。なお、日本ハムが●、△ならソフトバンクが優勝。14日現在、ソフトバンクと日本ハムのTQBは、別表の通りで、現状ではソフトバンクが上位。16日の試合で日本ハムが9回試合で4―0の場合のTQBは.192、5―0の場合のTQBは.198となり、ソフトバンクの.197を上回るためには、5点差以上の勝利が条件となる。