
◆日本生命セ・パ交流戦 2026 ソフトバンク―広島(30日・みずほPayPay)
ソフトバンク・木村光投手(25)が、30日の広島戦(みずほペイペイ)で、プロ4年目にして初勝利を挙げた。同点の6回に登板し、1回を1安打無失点に抑えた。味方が直後の攻撃で2点を勝ち越し、通算38登板目で記念球を受け取った。奈良出身で奈良大付、佛教大を経て、今季はチーム最多タイ20登板で防御率1・40と好投を続けている。育成からはい上がってきた右腕が、資格を持つ新人王獲得を目指す。
グラブを強く2度たたき、ほえた。ソフトバンク・木村光は、2―2の6回に登板。先頭の菊池に中前打を許したが、1死一塁からファビアンを遊ゴロ併殺に仕留めて無失点に抑えた。流れをつくり、直後の攻撃で味方が2得点。舞い込んだプロ初勝利に「実感が湧いていない(笑)。でも、しっかり自分の役割を果たした」と、ウィニングボールを握りしめた。
オフに小久保監督から「阪神の石井大智になれ!」と期待をかけられ、この日でヘルナンデスと並んでチーム最多20登板となった。ルーキーイヤーの23年に支配下契約を勝ち取り、登板数は24年から5、13と年々増加。今季はすでに自己最多を更新している。走者を許しても「とにかく無失点に抑えることだと思ってプロに入ってきた」と、防御率1・40の安定感が持ち味だ。
武器はスプリット。長所は「リリースが他の球種と同じ」と明かす。大きな落差がない分、投げた瞬間に違う球種に見えることで凡打を量産している。開幕時には、ドラフト2位・稲川に自ら話しかけて宝刀を伝授した。「再確認できる部分もある」と、後輩にも助言を惜しまない。
「一番のリフレッシュ」は食事。「いつ死ぬか分からないので、好きなものを食べたい」と、食欲には制限をかけない。4月の北海道遠征では、ジンギスカンやすしを堪能した。胃袋を満たすことで馬力のある投球につなげている。
支配下に登録されて5年以内で、25年まで通算23回2/3のため、新人王の資格を残している。木村光は交流戦3試合連続無失点で、4勝1敗の好発進に貢献している。「緊迫した場面で投げて結果を残していくことが、タイトルにもつながっていく。目の前のことを積み上げていきたい」と、新人王へも決意新た。一年を通してフル回転する。(森口 登生)
◆最優秀新人の有資格規定 支配下選手に初めて登録されてから5年以内で、前年までの通算成績が60打席以内の野手、30イニング以内の投手が有資格者となる。5年以上プロ野球を担当している全国の新聞、通信、放送各社の記者投票で選ばれる。
◇ソフトバンク・木村光(きむら・ひかる)
▽生まれと球歴 2000年7月2日、奈良・桜井市生まれ。25歳。小学1年で野球を始め、奈良大付3年夏にエースとして甲子園に出場。1回戦の羽黒戦で1失点完投し、同校に甲子園初勝利をもたらした。仏教大では京滋リーグ通算14勝2敗。1年時の大学選手権では準優勝、4年時はベスト4進出。22年育成ドラフト3位でソフトバンク入り。右投左打。
▽世界の岡本から実演指導 中学時代は米ブルージェイズの岡本も在籍した橿原磯城シニアでプレー。憧れの先輩には巨人入団直前に打撃を生で見せてもらい「頑張れよ!」と激励された。
▽ニックネーム きむ、ひかぽん「高校時代のインスタのアカウントに使っていました」
▽好きな食べ物 ぎょうざ
▽好きな音楽 Mrs.GREEN APPLE
▽好きな有名人 ムロツヨシ
▽ご当地自慢 奈良・桜井市を中心に生産されている三輪そうめん
▽サイズ 173センチ、77キロ