
オリックス・宮城大弥投手(24)が渡米し、近日中に左肘の手術を受けることが16日、分かった。4月に左肘内側側副靱帯損傷で離脱。現時点で術式は未定だが米国の病院で診察を受け、メスを入れることが早期復帰の最善策と判断した。
宮城は4月9日のロッテ戦(京セラD)で左肘を痛め、6回途中で緊急降板。翌10日に大阪市内の病院で診断を受けた。「どういう状況でも前を向いて頑張りたい」と大阪・舞洲でのリハビリに取り組み、並行して複数の病院で精密検査。最適解を必死に探した。
「僕自身だけでなく、チームや球団にとって、何がベストなのか。それをしっかり考えないといけない」。すでに米国で手術を受けた山下と同様、従来のトミー・ジョン手術より早い1年前後での競技復帰を希望。球団と丁寧に話し合いを重ね、今月上旬に具体的なスケジュールが決まった。
高卒2年目の21年に13勝でパ・リーグ新人王に輝き、23年まで3年連続で規定投球回と2ケタ勝利をクリア。山本由伸がドジャースへ移籍後、絶対的なエースとして投手陣を支えてきた。今年3月は23年に続き、2大会連続でWBCにも出場。帰国後は3年連続で開幕投手を任されていた。
3年ぶりの優勝を目指すチームにとって大黒柱の長期離脱は痛恨だが、宮城には明確な目標設定がある。少なくとも来季の後半戦には1軍のマウンドに立ち、打者を圧倒すること。「明るい未来を想像して、頑張るしかない。もっともっと成長したいし、その気持ちは常に持っています」と強い心がある。大きな手術歴はないが、投手としてスケールアップできる機会。ふさわしい姿で帰ってくる。
◆プロ入り後の宮城
▽20年 沖縄・興南からドラフト1位で入団し、1年目から1軍デビュー。3試合で1勝1敗、防御率3・94だった。
▽21年 開幕ローテーションに入り、13勝4敗、防御率2・51でパ・リーグ新人王。25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。
▽22年 先発の軸として11勝。ヤクルトとの日本シリーズ第7戦(神宮)ではプロ初の中4日で先発し、日本一の原動力にもなった。
▽23年 3月の第5回WBC大会に初出場し、侍ジャパンの一員として世界一を経験。シーズンでも3年連続の10勝と規定投球回をクリアし、リーグ最多の3完封を記録した。
▽24年 エースの山本由伸がドジャースへ移籍。新エースとして初の開幕投手を務めた。5月に左大胸筋を痛め、約1か月の離脱。10月6日の最終戦・楽天戦(楽天モバイル)で4年連続の規定投球回を目指したが、7回1死で降雨コールド。1回1/3届かず、悔し涙を流した。シーズンは7勝。
▽25年 山本由伸の背番号18を受け継ぎ、2年連続で開幕投手。2年ぶりに規定投球回をクリアし、チームトップの防御率2・39。援護に恵まれず、2年連続の7勝にとどまった。
▽26年 第6回WBC大会に出場。3月16日に帰国し、21日の阪神戦(京セラD)で2回を無失点。27日の楽天戦(京セラD)で3年連続の開幕投手を務めた。4月2日の西武戦(ベルーナD)で今季初勝利を挙げ、球団の左腕では最速の通算50勝。9日のロッテ戦(京セラD)で左肘を負傷し、緊急降板した。