
◆パ・リーグ 楽天7―9西武(25日・楽天モバイル最強)
西武・篠原響投手(19)が25日、プロ初勝利を挙げた。楽天戦(楽天モバイル最強)に5―5の7回から登板。最速156キロの直球で1イニングを3者凡退と圧倒し、直後の8回に味方が4点を勝ち越した。
10代投手の勝利は球団では19年の平良海馬以来、7年ぶり。救援でマークした2年目での初勝利に「先発で初勝利したかった」としつつ、「でも素直にうれしいです。(記念のボールは)親に『今までありがとう』という気持ちを伝えるとともに渡したいと思います」とほほ笑んだ。
19歳とは思えない強心臓の持ち主だ。3兄弟の末っ子として生まれた篠原は、兄弟の中でずば抜けて“マイペース”。母・友香理さん(49)は「昔からマイペースなんですよ。どうこう言われて動くタイプじゃなくて。ああいう人間として生まれたんです(笑)」と笑う。学校から出された宿題はきちんとこなすが、母親が追加で勧めた教科書の音読をすることはない。それでも、「自分で決めたことは本当につらいことでもやり抜くんです」と強い精神力でプロ野球選手への道を切り開いた。
諦めることなく努力してきた。父・孝明さん(50)は「野球やってる子って、幼少期はプロ野球選手になるぜって頑張って、大きくなるにつれて無理だなって感覚が芽生えて諦めるんだと思うんですけど、あの子は『僕はプロ野球選手になるんだよね。野球で食べていくんだよね』みたいな感覚でずっといたんだと思ってて」と振り返る。福井工大福井時代も「プロ野球選手になりたい」ではなく、「1年でも長く野球をやり続ける場面が欲しい」と進路相談。「それが社会人なのかプロ野球選手なのか、大学行ってやるのかの選択肢の違い。その中でプロ野球選手っていう道が開けたね、一番いいよねっていうくらいの感覚でいるんじゃないかな」と目を細めた。