
◆パ・リーグ ソフトバンク7―0オリックス(18日・みずほペイペイドーム)
ソフトバンクの上沢直之投手(32)が惜しくもノーヒットノーランを逃した。17日の同カード(みずほペイペイ)で18安打13得点と爆発したオリックス打線を相手に、9回1死まで安打を許さず、8回1/3を1安打無失点、2四球、9奪三振。134球の熱投で2勝目を挙げた。
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23年10月28日、上沢はエスコンでメジャー挑戦を発表した。「うまくいかないことの方が多かった。元々、投げられていたようにも投げられなかった」。レイズ、レッドソックスと渡り歩いたが、24年9月に右肘痛を発症。夢に見た大リーグでのプレーはわずか1年、2試合で幕を閉じた。
日本球界に復帰したが、プロ入りから12年在籍した日本ハムではなく、ソフトバンクを選んだ。紆余(うよ)曲折を経て、たどり着いたのは「楽しむ」ことだった。「試合で投げることも、たくさんのファンがいてくれる前で投げることもそう。その気持ちをもう一度取り戻したい」。練習では「楽しむための楽しくない準備」を追求し、練習量は「(投手陣で)一番」と周囲を驚かせた。
32歳。投手では35歳の東浜に次ぐチーム2番目の年長だ。「見に来て良かったな、って思える試合ができた」。NPB通算200試合目の登板で見せた快投。視線の先には、大切なファンがいた。(ソフトバンク担当・森口 登生)