開幕から6試合全て『3番』の打順でスタメン出場するロッテ・西川史礁は、2日の日本ハム戦で今季2度目の複数安打を記録するなど、現在打率.308と好スタートを切った。
西川はプロ1年目の昨季、対外試合16試合に出場して打率.403をマークし、開幕から球団新人の最多タイ記録となる開幕から5試合連続安打を放ったが、この安打を最後に19打席安打がなく、4月12日に一軍登録抹消。ファームで打率.423(52-22)と打ちまくり、4月29日に再昇格を果たし、5月18日の日本ハム戦でプロ初のサヨナラ打を放ったが、5月27日に体調不良で再び一軍登録を抹消。3度目の昇格を果たした6月13日以降は打率.311をマークし、最終的には打率リーグ5位の.281、リーグトップの27二塁打を放ち、パ・リーグ新人王を受賞した。
シーズン終了後に行われたZOZOマリンスタジアムの秋季練習では、打球の角度について口にすることが多かった。10月18日の取材で「最近なかなか弾道が上がらない」と話していたが、10月19日の練習ではレフトラグーン席に飛び込む当たりを放てば、10月21日の練習でもセンターから右に強い打球を飛ばした。
10月27日に『ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2025 日本 vs 韓国』の追加招集で侍ジャパンに選出。韓国との強化試合は2試合にフル出場して、打率.375(8打数3安打)2打点だったが、「打順を上げてくださったんですけど、なかなかいい姿を見せることができなかったので、そこは悔しい気持ちしかないですね」と反省の言葉。「1球で仕留められなかったり、最後の打席で力が入った時にバットが外回りして、バットが折られるというのがこれまでも何回もあった。そういうミスは減らしていかないとなと思います」と課題を口にした。
「角度、技術が一番必要ですけど、このオフシーズンにしっかり取り組みたいと思います」。シーズンオフも、新シーズンに向けてバットを振った。「しっかりと自主トレも自分なりに感じることができていて、今日(2月1日)の練習もしっかりと、そこは出たところは出たんじゃないかなと思います」と、一冬を超えて取り組んできた成果に手応えを感じていた。
昨年10月の秋季練習ではレフト方向に引っ張った打球が多かったが、都城春季キャンプの打撃練習では昨季シーズン中のようにセンターから反対方向に角度のついた打球が多かった。
「ちょっと当たり方の違いというか、いいあたりで右方向に飛んでいた。去年はこすって、伸びない打球が右方向に多かったんですけど、今日(2月1日)は少なかったかなと思います」。
打撃で進化した部分については「確実性をこだわって、長打力をこだわってやってきた。スイングスピードも上がりましたし、打球速度も少しですけど上がってきたので、そこは成長してきたところではあります」とし、韓国との強化試合後に語っていた“一発で仕留める部分”についても「甘い球は何球もこないですし、その1球を捉えられるか、捉えられないかで、自分の率にも関わってくる。そこは引き続き、去年も言っていたんですけど、今年も継続してやっていきたいと思います」と前を向いた。
「去年慣れないことがたくさんあったんですけど、今年は慣れている部分というか、そこは去年と違うところではあると思う」と、環境にも慣れ、練習試合、オープン戦、公式戦と進んでいきたいところだったが、2月10日の守備練習で右前腕に違和感を訴え、右前腕屈筋損傷と診断された。
3月13日の西武とのオープン戦から一軍に合流すると、オープン戦出場3試合目となった15日の西武戦で2安打するなど、8試合に出場して、打率.364、1本塁打、5打点。特に3月20日の中日とのオープン戦、0-4の3回一死一塁の第2打席、「右方向に強い打球を打っているときは、バットの出もいいですし、そこはプラスに捉えていきたいと思います」と、柳裕也が2ボール1ストライクから投じた4球目の外角142キロストレートをライトホームランウイングへ2ランは良かった。
開幕に向けて、「もちろん状態を上げていっていますし、不安はないですね」と意気込んだ通り、開幕してからも28日の西武戦で3安打3打点の活躍を見せるなど、2年目のジンクスを感じさせないスタートが切れている。
長打に関しては「打ちたいのはありますけど、そんなに打席の中では深く考えずに結果、長打になってくれればなと思ってやっています。そこは去年と同様、大きくなりすぎずにしっかりやっていきたいと思います」とのこと。
今季、「去年以上の成績が一番に出てくるワードだと思いますし、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞は取りたいタイトルでもあるので、去年は新人王を取れましたけど、今年も何かしらのタイトルをプラス、首位打者を目標にやっていきたいと思います」と、個人の目標に首位打者を掲げる。
チームとしては「優勝はみんな目指しているところだと思います。先を見過ぎずに1試合1試合勝っていった結果、そこにつながると思うので、そこに自分も戦力となれるように。自分自身のやるべきことをしっかりやっていきたいと思います」と決意を述べた。
打線の中心に西川史礁がいる。
取材・文=岩下雄太