
オリックス・平野佳寿投手(42)が「史上初」の偉業を達成した。「任されたところを一生懸命に投げるだけ」。田嶋が1回降板となり、役目は5回。8人リレーの4番手だ。佐藤に一発は浴びたが、1死から中島を宝刀フォークで空振り三振。同じクローザーの岩瀬、高津、佐々木もできなかった通算250セーブと1000奪三振をクリアした。
プロ21年目は投手コーチ兼任で迎えた。「どういう風に兼任をしていましたか?」と質問したのは昨年秋の高知キャンプ。相手は中嶋前監督だった。「心が折れたら戻って来られなくなるから…」。日本ハム時代に9年の「兼任」を経験したスペシャリスト。説得力ある言葉で、現役として頑張ることも教えてくれた。
成長株の2年目・寺西にはフォークのコツを伝授。「置きにいって、落とす」とイメージさせた。開幕前には選手や裏方さんによる決起集会を開催。波留ヘッドコーチに頼まれ、声かけ役を担ったのも平野だった。「僕は(若手時代に)先発をやってましたし、リリーフだけでは行って(達成して)ないですもんね」と謙虚さを忘れないのも、第一線で踏ん張れている証拠。投手8人による決死の「鬼継投」で逃げ切った盟友・岸田監督は「ウチのレジェンドやな、と改めて思いました」とたたえた。チームも2年連続で開幕カードに勝ち越し。オンリーワンの貢献は続く。(長田 亨)