「有耶無耶になったみたいな。よくもなく悪くもなくの結果に終わったかなと思います。自分としては、克服というより有耶無耶があっています」
ロッテの高野脩汰は、“2年目のジンクス”に立ち向かったが、自身が“良かった”と言える成績ではなかったと自己分析した。
高野はプロ3年目の昨季、先発ローテーション入りを目指しながらも、開幕してからはロングリリーフを中心に投げ、そこでアピールすることで序列を上げていき、最終的には勝ち試合の8回を任されるなど、37試合・53回2/3を投げ、5勝3敗15ホールド、防御率1.84の成績を残した。
シーズン終了後の昨年10月17日の取材で「2年連続活躍しない、ロッテのジンクス的なところがあると聞いているので、そうならないように自分がまた一軍で第一線で活躍していくのもそうですし、より色々対策されての対戦になってくると思うので、それも1つ上回れるような技術が伴うようにこのオフシーズンはやっていきたいです」と、“2年目のジンクス”を跳ね返すことを誓った。
4年目の今季は32試合・66回を投げ、4勝4敗4ホールド、防御率2.86。8月以降は先発で4試合・27回を投げたが、4試合全てクオリティスタート(6回3自責点以内)をクリアし、3勝1敗、1.67と安定した成績を残した。
それでも、「やっぱり去年中継ぎで割と自分の中で満足いくような成績を残して、今年のはじめ、勝ちパターンで継続していけたらいいというか、そういうふうにサブローさんに考えてもらった期待には応えられずに重い前半戦を過ごした。そこではすごいジンクスと言ったらこれなのかなという感じの思いはありました」と振り返る。
「本当に最初の最初は6回、7回を投げさせてもらったんですけど、徐々にビハインドに移ったりもしたので、そういうところでは自分は全然満足いっていないです。ゼロで帰ってくる起用に対する目標は叶えられずに過ごす試合が多かった。そういうところではあまり良くなかったです」と、リリーフで力を発揮できなかったことを悔やんだ。
先発に配置転換後は躍動した。「後半場所を変えてもらってというか、リリーフで良くなかったのに、もう1度別のポジションでのチャンスを与えていただいたのもすごい恵まれているなと思います。それに対して、自分のできることは発揮できたかなと。先発の最低限の役割は果たせたかなと思うので、そこは良いところだったので、ジンクスを克服をできたかなという感じではないです」と、“2年目のジンクス”を跳ね除けられなかった理由を説明した。
「自分の長所はリリーフも先発もできるところ。どっちと言われても対応できるのが、一番自分の中では理想的な構え方だと思っています。自分的にもどっちかとシフトするかよりはどっちもの準備をしてどちらにも対応できるように備えるつもりでいます」と10月20日の取材時点で、先発・リリーフ、どちらと言われてもいいように準備していく姿勢を示した。
春先は悔しい投球だったが、来季に向けて、先発陣が手薄の中で、夏場以降先発で結果を残したのは来季に向けチームにとっても、高野にとっても明るい材料だ。
取材・文=岩下雄太