
10月10日(土)に開幕した「2026 パーソル クライマックスシリーズ パ」。ファーストステージは、第3戦までもつれる熱戦の末、3位・北海道日本ハム戦が制し、3年連続で、リーグチャンピオン・福岡ソフトバンクが迎え撃つファイナルステージへ駒を進めた。
いよいよきょう14日(水)に幕を開けるファイナルステージ。過去2年は、ともに福岡ソフトバンクに軍配が上がっているが、今年はどのような戦いが繰り広げられるのか。辻発彦さんに展望とキーマンを聞いた。
北海道日本ハム、ファイナルS突破のキーマンは? 短期決戦は「見極めが大事」
今季から、1位球団とファーストステージ勝者のゲーム差が10以上離れた場合、またはファーストステージ勝者の勝率が5割未満の場合のみ、ファイナルステージが5勝先取の7試合制となり、1位球団にあらかじめ2勝のアドバンテージが与えられる新ルールが導入された。これにより、北海道日本ハムとゲーム差「13」がついている福岡ソフトバンクには、2勝のアドバンテージが与えられる。
レギュラーシーズンの戦いに目を向けてみても、対戦成績18勝5敗2分と大きく勝ち越していることから、福岡ソフトバンクが圧倒的有利な状況に見える。辻さんも「それは間違いないと思います」とうなずき、「ホークスは試合運びがうまいし、ベテランも若手も勝ち方を知っている」と抜け目のなさを評価する。
そんな中で、北海道日本ハムが勝ち上がるためには何が必要なのかをたずねると、「まずは、先発ピッチャーがいかに失点しないかが大事」と辻さん。重要な初戦の先発を任されている山崎福也投手については、対戦相手目線から「ハマったらなかなか苦労する投手だから、わからない。面白いと思いますよ」と期待を口にした。
また、レギュラーシーズンのチーム打率.248は首位・福岡ソフトバンクに次いで2位と、打力が大きな武器の北海道日本ハム。なかでも、レイエス選手をファイナルステージのキーマンに指名し、勝ち上がるには「まずはレイエスが打たないとダメでしょうね」と断言する。
「ファーストステージはケガから復帰して、まだ万全の状態ではなかったと思うけど、彼が本来の力を出し切ることができれば、(チームに)勢いが出ますよね。短期決戦だから、何かがきっかけで、調子が上がってくることもあるだろうし。そういう部分でいうと、ファイターズ打線は、レイエスのほかにも勢いに乗っていける選手が多い。万波(中正)、清宮(幸太郎)あたりに勢いが出てくる可能性もあるから、期待しています」
さらに、一つのミスが致命傷になり得る短期決戦の戦い方について、2017年から6年間、埼玉西武で監督を務めた経験を持つ辻さんは「見極めが大事」と強調。続けて「ラッキーボーイみたいな“シリーズ男”が現れるけど、逆に打てない選手も出てくるから、そういうところの見極めが非常に大事になってくる。我慢して使うのもいいんだけど、調子を取り戻すまで待っていたら、時すでに遅しっていうことも当然ある。我々の時も、清原(和博)でさえ、打てなくて外された時がありましたからね。調子の良い選手のところに、チャンスをもっていくためには、見極めが非常に大事になってきます」と説いた。
小久保裕紀監督率いる王者・福岡ソフトバンクがこのまま勝ち上がるのか、それとも新庄剛志監督率いる北海道日本ハムが“3度目の正直”で「SMBC日本シリーズ2026 」の出場権を勝ち取るのか。「2026 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナル第1戦は、きょう14日(水)18時プレイボール。
取材・文 後藤万結子