西武球団が今井達也に続いて2年連続で平良海馬のポスティングを容認した理由「ファンだったらどうか…」

スポーツ報知

平良のポスティングを容認した西武・広池球団本部長(2026年10月30日=カメラ・安藤 宏太)

 西武が平良海馬投手(26)のメジャー挑戦へ向けたポスティングシステムの利用を容認したことが30日、明らかになった。埼玉・所沢市の球団施設内で取材に応じた広池浩司球団本部長(53)が明かした。平良がこれまで何度も口にしていたメジャーの舞台への挑戦権を手にした。

 西武にとっては昨オフにも今井達也投手(28)がポスティングでアストロズに移籍。平良もメジャー移籍となれば、2年連続でエース格の投手が流出することになる。広池本部長は「本当に難しい判断ではありました」と口にしながら、容認をした理由を明かした。

 (1)貢献度の高さ 平良は2年目の19年に1軍デビューすると、20年には54登板で33ホールド、防御率1・87で新人王。21年には東京五輪の日本代表に選出され、22年には34ホールドで最優秀中継ぎに輝き、23年には先発に転向して11勝を挙げ、24年はシーズン途中からリリーフに再転向し、25年は31セーブで最多セーブに輝いた。今季は再び先発でチームの先発ローテの中心となって、防御率1・36で最優秀防御率。先発、中継ぎ、抑えでタイトルを獲得してチームの期待に応えたとあって広池本部長は「まず新人王に始まって、中継ぎでもタイトルを獲って、抑えでも獲って、今年は先発でもタイトルを獲って。なかなかない素晴らしい成績を収めてくれました。その中で、日本でやり残したことは少なくなった。チームの要望に応えていろんなポジションで投げてくれて、なおかつ最高の成績を収めてくれたと言うことで、今度は球団側が彼の願いを叶える番だと思いました」と説明した。

 (2)平良の熱い熱意 平良は19年オフからメジャーへの思いを球団に訴え続けてきた。これまでも西武からは松坂、牧田、菊池、今井らがポスティングでメジャーに移籍。広池本部長も「ストレートですよね。『とにかく行きたい』と、若いときから伝え続けて。なんでということは触れないけど、とにかく行きたいと、やりたいと。彼らしく伝えてきました」と明かし、今オフはロックアウトで移籍交渉が困難になる可能性があり「移籍にはなかなか難しいオフにはなると思う」としながらも、球団側としては、熱い思いに応えることとなった。

 (3)ファン目線 広池本部長はこう言った。「自分もファン目線で考えようとすることが多くて、自分もライオンズファンだったので、球団本部長という立場をいったん離れてファンだったらどうかというのはいつも考えるようにしています」。ファンに納得してもらえるか―。もちろんファン1人、1人の思いを聞くことはできないが、広池本部長は「分がファンだったら優勝、日本一になってからという思いはまずひとつ思う」としながら、「彼の成績、やってきたこと、いろんなポジションでと考えると、自分がファンだったらそう思うので、そこを踏まえて球団本部長としても判断しました」と説明した。

 米球界ではすでに今オフのFAの選手ランキングでは20位前後という高い評価を受けており、3年3000万ドル(約47億円)規模の大型契約を予想する声もある。先発、リリーフともに経験があることから、人気が集まることは間違いなさそうだ。平良の夢への扉が開こうとしている。

 ◆平良 海馬(たいら・かいま) 1999年11月15日、沖縄県生まれ。26歳。八重山商工から2017年ドラフト4位で西武入り。19年に中継ぎでデビューし、20年にリーグ最多54登板、防御率1・87で新人王。23年は先発で11勝。25年は最多セーブ。今季先発に再転向で最優秀防御率。173センチ、99キロ。通算325登板(うち先発50)、37勝24敗、62セーブ、111ホールド。右投右打。背番号61。今季年俸3億円。

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