
◆2026 パーソル クライマックスシリーズ パ最終ステージ 第3戦 ソフトバンク6―2日本ハム(16日・みずほPayPay)
ソフトバンクが3年連続、パ・リーグ史上最多23度目の日本シリーズ進出を決めた。「2026 パーソル クライマックスシリーズ パ」(CS)最終ステージ(S=最大7試合制・5勝先取)を第1戦から3連勝で突破。3戦連続の逆転勝ちで、2勝のアドバンテージを含めて5勝0敗とした。5回1死二塁で、正木智也外野手(26)が決勝の1号逆転2ラン。3試合で11打数5安打の庄子雄大内野手(24)がMVPに輝いた。3年連続で同じ顔合わせとなった最終S。リーグ王者が2年連続13度目の日本一への挑戦権を手にした。
ソフトバンク・小久保裕紀監督(55)が表情を緩めた。「どうしても決めたいという思いでいた。3連勝できて良かった」。アドバンテージの2勝を含め、無敗でCSを突破。3年連続で日本ハムを退けた。
リーグ3連覇の原動力でもあった「1番・正木」が、この日も機能した。1点を追う5回1死二塁で、左翼へ逆転の1号2ラン。直前の守備では1―1と同点の無死一塁から一ゴロを二塁へ悪送球し、相手の勝ち越し点につながっていた。「絶対に取り返す。その気持ちだけでした」。ひと振りで試合をひっくり返す集中力。最終Sの3試合では打率3割3分3厘、1本塁打、4打点と結果を残した。パーソル賞で賞金100万円を獲得。指揮官も「失策の後に打った正木がすごい」と思わずうなった。
昨季は開幕5番に抜てきされたが、4月に左肩を亜脱臼。レギュラーシーズンを棒に振り、CSでも3試合で9打数1安打と苦しんだ。不退転の決意で臨んだ5年目は、5月中旬から超攻撃的な1番として完全開花。「新しい1番像を」と球団記録を更新する7本の先頭打者弾を含め、自己最多の28本塁打と量産した。
長打力に加え、選球眼も磨いてきた。60四球は同僚で中軸を担う近藤(101)と栗原(75)に続くリーグ3位の成績。試合前にはトラジェクトアーク(映像付きの打撃練習用マシン)を使うのがルーチンで「ボール1個分低めでお願いします」と常に試合を想定してきた。15日の第2戦の試合前には、早出でフォームを調整。「状態が悪いわけではない」とより良い打撃を求めて打ち込み、本番の2安打につなげた。
レギュラーシーズンでは18勝5敗2分けと圧倒した新庄ハムに、CSでも3勝無敗。すべて逆転勝利と、鮮やかに決めた。3年連続の日本シリーズ進出。小久保監督は「パ・リーグ代表として、恥ずかしくない、隙のないプレーを」と誓った。2年連続13度目の日本一へ、超盤石。強い王者のまま、突っ走る。(森口 登生)