
◆マイナビオールスターゲーム2025 全パ5―1全セ(23日・京セラD)
オリックス・宮城大弥投手(23)はいたずらっぽく笑った。「いろいろ言えば怒られる(笑)。若月さんの感性に任せます」。本拠地・京セラDを舞台に、球宴では自身4年ぶりとなる先発。チームでもバッテリーを組む女房役による「お祭り仕様」のサインにうなずいた。投げたのは最速147キロの直球と、最遅81キロのスローカーブのみ。厳選の2球種で、2回を2安打無失点にまとめた。
登板前の「予告」を裏切った。「どうせみんな、スローカーブを求めていると思うので、あえて投げません」。初回、先頭の近本に初球から連続で投げた2球を含め、全22球のうち6球が80キロ台の超遅球。「首を振ってでも、いろんな変化球を投げればよかった」と冗談を飛ばしつつも、宮城にしかない緩急で勝利の流れをつくった。好投に呼応するように、降板後の3回にはチームメートの頓宮が左翼ポール直撃の3ラン。MVPで賞金300万円を手にした先輩には「焼肉をおごってくれるかな?」と“おねだり”も忘れなかった。
「楽しかったし、けがなく終われてよかったです。(後半戦も)一戦一戦、優勝を目指して投げるだけ」。個人のテーマは15試合で3勝(3敗)にとどまった前半戦からの逆襲。オールスター初勝利もつかみ、エースとして本領発揮につなげる。(南部 俊太)
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