【ソフトバンク】4番で復帰の近藤健介が先制満塁弾で通算100号「完璧な当たりで久々の感覚」

スポーツ報知

2025.7.9(水) 05:00

通算100号を達成した近藤健介(カメラ・義村 治子)

◆パ・リーグ オリックス1―9ソフトバンク(8日・京セラドーム大阪)

 メモリアルの放物線を見ながら右手を突き上げた。ソフトバンク・近藤健介外野手(31)が「4番・DH」でスタメン復帰し、通算100号を先制の3号グランドスラムで決めた。3回1死、エスピノーザの変化球を右翼席に運ぶ、自身11年ぶり2本目の満塁弾。「完璧な当たりで久々の感覚だった」と記念のボードを掲げながら酔いしれた。

 先発出場で2戦連発となった6月17日の広島戦(マツダ)で左かかとを痛め、以降の14試合は代打で3試合のみの出場だった。「まだ100%では走れない」と小久保監督。万全の体調ではなくとも、天才的なバットコントロールは健在。8回にも右適時打を放ち、5打点でお役ご免。4番の仕事をしっかりこなし、3連勝で2位浮上に導いた。

 昨季は初の首位打者に輝き、リーグMVP。今季は開幕直後に腰痛が悪化し、4月2日にヘルニアの手術を受けた。その間、チームは苦しみ、最大借金7、首位と最大6ゲーム差が開いた。だが、5月27日の近藤の1軍復帰後は連敗なし。貯金は最多13にまで増えた。

 6月3日に亡くなった長嶋さんと面識はないが、同じ千葉出身で背番号3。通算打率(4000打数以上)は歴代14位のミスターを上回る同12位の3割7厘を誇る。元来はアベレージタイプだが、本塁打ペースはFAで23年に加入したソフトバンクで激増。日本ハムの11年で52本、ホークスの2年半で48本だ。本塁打の出やすいみずほペイペイで求められている役割を理解。「単純に意識が変わった。ホームランだけでなく、長打にこだわりというか、意識は置くようにしている」と説明した。身長173センチの小さな大打者がチームをリーグ連覇に導く。(島尾 浩一郎)

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