妨害を取る?取らない? ジャッジは一瞬…… プロ野球審判の“すごさ”

パ・リーグ インサイト

2025.6.29(日) 08:01

ブラインドによる守備妨害を映像で確認©パーソル パ・リーグTV
ブラインドによる守備妨害を映像で確認©パーソル パ・リーグTV

 パーソル パ・リーグTV公式YouTubeで、野球界の常識をアップデートする番組『P's UPDATE』を公開中。6月25日(水)配信のテーマは『守備妨害』。ゲストに元NPB審判員の坂井遼太郎さん、千葉ロッテOBの西岡剛さん、成瀬善久さんを迎え、ルールを深堀りした。

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 守備妨害において代表的な「走者による守備妨害」。打球が走者に当たる、というシチュエーションは広く知られているが、たとえ打球や野手に触れていなくても妨害と判定されるケースもある。それが今季5月20日、北海道日本ハムと福岡ソフトバンクの試合で起きた。

 無死1塁の場面でバスターエンドランを仕掛けた打者の打球はセカンドゴロに。このとき、1塁走者がちょうどセカンドの前を通過し、ボールには触れなかったが見えにくい形となった。結果的には「ブラインドによる守備妨害」として二塁塁審が走者アウトの判定を下している。

 ここで気になるのが、ダブルプレーの成立だ。映像では守備妨害の判定があった後も野手はプレーを続け、打者走者もアウトになったように見える。しかし、坂井さんはこの判定について「これは自然なプレーなので走者アウトだけで終わっている。これが意図的に妨害をしようという行為に見えたらダブルプレーになる」と説明した。

「守備妨害が発生した時点でタイム、ボールデッドとなるので、それ以降のプレーはどんなプレーであっても認めない」と坂井さん。走者の動きが守備の妨げとなったのかは審判のジャッジとなるが「相当難しいジャッジとなるのは間違いない。瞬時に判断した二塁の審判はすごいなとは思います」と解説した。

『P's UPDATE』はパーソル パ・リーグTV公式YouTubeチャンネルおよびパーソル パ・リーグTVで配信中。

配信番組『P's UPDATE』
#10『守備妨害』
MC:上重聡さん ゲスト:坂井遼太郎さん、西岡剛さん、成瀬善久さん

#11『インフィールドフライ』
MC:上重聡さん ゲスト:坂井遼太郎さん、西岡剛さん、館山昌平さん

#12『マウンド』※7/5公開予定
MC:上重聡さん ゲスト:成瀬善久さん、館山昌平さん

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