「10年先をいっていた」? 西岡剛の日本シリーズでのプレーと“守備妨害”

パ・リーグ インサイト

2025.6.29(日) 08:00

西岡剛さん©パーソル パ・リーグTV
西岡剛さん©パーソル パ・リーグTV

 パーソル パ・リーグTV公式YouTubeでは、野球界の常識をアップデートする番組『P's UPDATE』を公開中。6月25日(水)配信のテーマは『守備妨害』。ゲストに元NPB審判員の坂井遼太郎さん、千葉ロッテOBの西岡剛さん、成瀬善久さんを迎え、ルールを深堀りした。

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 守備妨害にもさまざまな例があるが、「打者走者による守備妨害」として今季、5月17日の福岡ソフトバンク対東北楽天戦でのプレーを紹介。1死3塁の場面、ゴロを処理した一塁手の送球が打者に当たったというシーンだ。ここでは打者走者がファウルラインより内側を走っていたが、守備妨害とはならず得点が認められている。

 ここで問題になるのがスリーフットレーンのルール。似たようなシチュエーションで守備妨害となるケースといえば、一塁への送球が打者走者に当たった場合だ。西岡さんは2014年、日本シリーズの舞台で同じような守備妨害でアウトとなった。ではこの2つのプレーの差は何か。

 坂井さんはこのルールについて「あくまで一塁への守備に対しての妨害のルール」であり、「本塁への送球に関しては、たとえ内側で当たってもそれはインプレー」と説明。もちろん、わざと当たりに行くような場合は妨害となるが、多少内側に入るのは妨害とは取られないという。

 スリーフットレーンは、日本ではファウルラインが基準となっているが、MLBではこのルールが緩和され、2024年からは芝のある場所までなら内側を走ることができるようになった。坂井さんも西岡さんのプレーについて「今年のMLBだったら恐らく妨害になっていない」というと、西岡さんは「あれは神プレーでしたね。10年先を僕はいっていたということ」と語り、笑いを誘った。

『P's UPDATE』はパーソル パ・リーグTV公式YouTubeチャンネルおよびパーソル パ・リーグTVで配信中。

配信番組『P's UPDATE』
#10『守備妨害』
MC:上重聡さん ゲスト:坂井遼太郎さん、西岡剛さん、成瀬善久さん

#11『インフィールドフライ』
MC:上重聡さん ゲスト:坂井遼太郎さん、西岡剛さん、館山昌平さん

#12『マウンド』※7/5公開予定
MC:上重聡さん ゲスト:成瀬善久さん、館山昌平さん

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