
◆パ・リーグ オリックス7―3楽天(28日・京セラドーム大阪)
オリックス・才木が、プロ初勝利をかみしめた。育成から、はい上がり3年目。「なんとか抑えることしか頭になかった。長かったっす」。2番手のマウンドに上がったのは、同点の5回2死一、二塁。「やってやるぞ」と最速150キロの直球とフォークでゴンザレスを投ゴロに封じ、直後の勝ち越し劇を呼び込んだ。
1年目オフ。当時2軍投手コーチだった岸田監督と共に参加した台湾ウィンターリーグでは10試合で無失点。「台湾を思い出せ」。調子を崩した時に指揮官は、こう励ましてくれた。
一番の味方は両親。「どんな場面でも緊張するんやから割り切って」といつも元気をくれる。「今までいっぱい支えてもらって感謝しかない」と右腕はプレゼントのウィニングボールを大切そうに握りしめた。
チームは3連覇した23年以来のホーム6連勝を飾り、2年ぶりの2ケタ貯金「10」に到達。「(信頼を)試合の中で築いていかなければ」と決意した才木から、V奪回へのキーマンの風格さえ漂う。(南部 俊太)