
◆パ・リーグ ロッテ1―2オリックス(28日・ZOZOマリン)
オリックスに頼もしい「ロッテキラー」がいた。1―1の9回2死二塁。ドラフト1位・麦谷が気合を入れた。「絶対に決めてやろう」。カウント1―1から中森の151キロを捉え、一、二塁間を破った。直前に二塁打を放った森の代走で、二塁から全力疾走した来田も頭から滑り込んで生還。リプレー検証でも判定は変わらず、チームに大きな白星を運んだ。
プロ初安打も、初のサヨナラ打もロッテ戦。15打数6安打、打率4割の好相性だ。シーズン打率も一時は3割2分6厘まで上がったが、試合前の時点で5月の月間打率は1割6分7厘。この日のように途中出場でも「メンタルのブレはない」と常に出番をイメージしてきた。
走攻守で超全力。集中力を高めるため、キシリトールのガム2粒は不可欠だ。「そろそろホームランを打てよ」と同じ外野の西川にかわいがられるナイスキャラ。一生懸命な姿は助っ人にも伝わり、マチャドは米国産のガムをそっと手渡してくれる。「もっと上を目指して、結果を求めてやっていきたい」。森も大事には至らず、首位・日本ハムに1差と再接近。俊英が本物の戦力になっている。(長田 亨)
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