
◆パ・リーグ オリックス1―7ソフトバンク(11日・京セラドーム大阪)
嶺井の2発の“アンマー弾”で福岡移転5000試合を白星で飾った。オリックス・田嶋から2回に先制2号2ランを放つと、4回には自身初の1試合2発となる3号3ラン。8回にも中越え2点二塁打で自身最多の7打点。「こういうことは2度とない」と、チームの全得点をたたき出した沖縄出身のベテラン捕手が喜んだ。
母の日は、ピンクの打撃手袋を着用して感謝の思いを伝えた。「よく怒られてました。厳しかった。でもそれが今になっては感謝かなと思います。ポーク卵はよくつくってくれていた」と33歳が若き日を懐かしむ。母・邦子さんを含む沖縄の嶺井一族は結束が強く、五輪の年に大運動会を開くことが地元では有名。昨年10月にも300人を超える親族が参加して親睦を深めたという。
チームは今季初の3カード連続の勝ち越し。「嶺井さまさまです。もともと打撃がいいので主力が(故障で)抜けて、スタメンの回数を増やしていくという一つの策」と小久保監督。昨季までの正捕手・甲斐がFA移籍し、在籍捕手の中で最も高く嶺井の打力を評価。4月までは先発マスク2試合だったが、5月は10試合で先発が6試合と存在感を増している。
球団にとっては89年に大阪から福岡に本拠地を移し、2590勝目(2258敗152分け)となった。「これまでの先輩方、監督さんがいるからの節目の数字。いいものは引き継ぎながら新しい改革もしながら前に進んでいきます」と指揮官。博多で9度の日本一に輝いたタカの羽ばたきが力強くなってきた。(島尾 浩一郎)
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