
◆パ・リーグ 日本ハム―楽天(11日・エスコンフィールド)
日本ハムが、試合前練習の冒頭に異例のバント練習を行った。
試合前のフリー打撃を始める前、午前9時半に野手全員がホームベース付近に集合した。まずは座って講師役を務めた田中賢介SA(スペシャル・アドバイザー)の話を聞くと、レイエス、清宮幸ら主力を含め各自が実際に打席に入りバントを実践。約20分の講習を終えると、その後はバント練習用マシンでの個人練習を見ながら、田中SAが技術指導を行った。
田中SAは「監督の方から、ちょっと全員にバントの話をということだったので。バントって難しいもので技術的なことはあるんですけど、やっぱりメンタル的な要素が大きい。これからどんどん大事な試合、CSとか日本シリーズとか、そういった場面でいかに決められるチームになるのかっていうのが、強いチームになるための条件だと思うので、そこに向けてしっかり準備をしようという話ですね」と説明した。
チームはここまで、両リーグ最少の5犠打。開幕当初は打線につながりがあったためバントのサインそのものが出ていなかったが、4月後半にバントのサインが出始めるとことごとく失敗。この3連戦でも、9日の試合で山県が3球連続セーフティースクイズをファウルにするなど、“負の連鎖”が続いている。
新庄監督からは「先週ぐらい」に依頼を受けたという田中SAは、「練習の時から日本シリーズやCSを想定した練習を、緊張感を持ってやることが非常に重要。1球を大事にバントしていこうという話をしました。練習の中でいかに準備して、どう挑んでいくかっていうのがバントの成功の一番重要なところ」と強調。今後も継続して、定期的に指導していく。
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