
◆日本ハム2―0西武(11日・エスコン)
日本ハムは11日、延長12回までもつれた西武戦(エスコン)を、郡司裕也捕手(27)の劇的なサヨナラ弾で制した。先発した山崎福也投手(32)は8回2安打無失点の好投。西武・今井と互いに6回まで安打を許さず、緊張感のある投手戦を演じた。今季初勝利はならなかったが、快投でチームに4連勝を呼び込んだ。
山崎は思わず天を仰いだ。両軍無安打で迎えた7回、先頭の中村にフォークをはじき返された。両軍を通して初安打となる中前打。それでも冷静に後続を断つと、8回まで2安打無失点。「(無安打は)意識しなかったです。とにかく点を取られないようにと考えてました」と振り返った。
切れのある真っすぐを軸に、テンポよくゾーンに投げ込んだ。「精度がよかった。真っすぐの質というか」。チームのサヨナラ勝ちに「勝つことが大事。チームが勝ってよかったです」と笑った。
新庄監督も白熱の投手戦を「いいゲームだなと思いましたね。お互い、いいピッチングしてね。(山崎に)勝ちつけたかった。でも評価は完封と一緒です」と最大限の賛辞を贈った。仙台からの移動ゲームを劇的勝利で飾り4連勝。今季初勝利はお預けとなったが、チームを勢いに乗せる大きな1勝へと導いた。(山口 泰史)
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