【日本ハム】野村&レイエス欠き大敗の中の光は万波1号 フォーム改造は「覚悟して始めたこと」

スポーツ報知

2025.4.6(日) 07:25

1回2死、1号ソロ本塁打を放った万波(右、カメラ・池内雅彦)

◆日本ハム1―11オリックス(5日・エスコン)

 日本ハムの万波中正外野手(24)は5日、オリックス戦(エスコン)で今季1号の左越えソロを放った。3点を追う初回、相手先発・九里亜蓮投手(33)のスライダーを2階席へ運んだ。チームは16安打を浴び今季最多の11失点で連敗。打線も右太もも裏違和感の野村と体調不良のレイエスを欠く中で、万波が一矢報いた。

 低めに曲がり落ちる変化球を、万波はすくい上げた。高く上がった打球が左翼2階席で弾む。3点を追う初回の攻撃。2死走者なしから、今季初の3番起用に応えた。九里が投じた126キロのスライダーを捉える1号ソロ。「点を取られて嫌な流れだったので、いいホームランだったと思います」と淡々と振り返った。

 “産みの苦しみ”を味わっている。1月の米国自主トレで打撃フォームの改造を決断。キャンプ、オープン戦と取り組んで来たが、十分な手応えを持って開幕を迎えることはできなかった。開幕直前には「苦しい春先になるんじゃないかっていうのが正直なところ」と明かしていた。7戦目で1号は出たが、ここまで27打数5安打、打率1割8分5厘と予想通りの状況になっている。

 それでも、歩みを止めるつもりはない。バットを内側から出し、手首が早く返らないように矯正してきた。「今までより確実にいい成績を残せるだろうな、という期待を抱きながら取り組んでいる。新しいことに取り組もうと思った時点で不安はありましたけど、覚悟して始めたこと」。もう1段上のステージに立てると信じて、必死にもがいている。

 野村とレイエスを欠いた打線が機能せず、チームは連敗。それでも「(一発は)良くなってくれば出るかな、というのはあった。きょうのところはうまく打てた」と手応えはあった。開花へと一歩進んだ長距離砲。苦しいときこそチームを救う、頼れる姿を示していく。(山口 泰史)

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