
◆パ・リーグ 西武2―3日本ハム=延長10回=(29日・ベルーナドーム)
新庄剛志監督(53)率いる日本ハムが西武との延長戦を制し、開幕2連勝を飾った。延長10回、7番・上川畑が中前へ決勝打。球団では、2012年以来13年ぶりとなる開幕2連勝。13年前の相手も西武で、結果的にはリーグ優勝を果たした。9年ぶりのリーグ優勝を狙う新庄ハムにとって、“吉兆データ”となった。
上川畑は、一塁上で右拳を強く握りしめた。同点の延長10回2死二、三塁。身長201センチ右腕・ウィンゲンターからしぶとく中前に決勝打。「4打席凡退している中、代打を出さずに送ってくれたので期待に応えたかった。ストレートに打ち負けないように」と気温5度のベルーナDで、白い息を吐いた。
この日も、新庄采配が的中した。ベンチには前日(28日)2安打の田宮や今川ら代打も残っていたが、起用せず。あえて上川畑を打席に送った。「ああいう場面で期待が持てる。詰まりながらタイムリーを打ってくれる印象は強かった」と予想通りの一打に納得の表情を浮かべた。
開幕2戦目でスタメン野手を3人変更し、打順も大幅に入れ替えた。「ドカーンといける打線も組めるし、スピードのある野球もできる。それを組み合わせたら5パターンくらいある」と、初戦は6番で無安打に終わった万波を1番で起用すると3安打。「(昨日の)打席内容を見て、僕の感覚で万波くんの1番が合うタイミングがある。(起用が)当てはまった」と自慢げに振り返った。
球団の開幕2連勝は、リーグ優勝した2012年以来13年ぶり。当時も相手は西武だった。2日連続で接戦をものにし、「もう慣れているから。あんまり焦っている感じはしない。143勝したい。このペースならあり得る」と冗談ぽく笑ったが、就任4年目の手応えを確かに感じている。(川上 晴輝)
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