
◆パ・リーグ 西武0―2日本ハム(28日・ベルーナドーム)
日本ハムの清宮幸太郎内野手(25)が28日の西武戦(ベルーナD)の7回に1号決勝ソロを放ち、2―0の勝利に貢献した。
振り切ったバットを握ったまま、清宮幸は確信を持って打球を見つめた。両軍無得点の7回先頭。西武先発・今井の初球、逆球になって内寄りに入った151キロを完璧に捉えた。自身初の開幕弾となるチーム1号の右越えソロ。「(真っすぐを)狙ってました。完璧です」と胸を張った。
“AI予測”を現実にした。試合前のロッカー。メンバーが集まる中でAIチャットサービス「Chat GPT」に試合の展望を質問した。「今日の展望を聞いたら、中盤に僕がホームラン打つって言ってて、ちょっと鳥肌立ちました。ベンチもみんな知ってたんで『AIすげえ』みたいな感じで」と笑った。
1年前はキャンプ直前に負った左足関節捻挫の影響で立てなかった開幕の舞台。今季は右膝の違和感でオープン戦5試合を欠場したものの、無理せずコンディション優先で開幕に合わせてきた。「サードゴロたくさん飛んできましたし、無難にこなせたんで良かったです」。試合前にはオープン戦で無敗だった縁起を担いで声出しを担当し「いつも通り、143分の1だし、どんなことがあっても自分たち信じていきましょう!」とチームを鼓舞した。
会心の一発にも、いつも通り“小指タッチ”で迎えた新庄監督は「打ったっけ? バナナ食べてたから」と笑うと「これからですよ。きょうのホームランでワーワーワーワー喜んでるようじゃ、まだまだです」といつも通りの辛口評価。清宮幸も「良くても悪くても、次の日また切り替えていい準備ができれば」と油断はない。最高の形でスタートしたプロ8年目。誰もが認めるアーチストへ、真の覚醒を遂げる。
(山口 泰史)