【センバツ】智弁和歌山が必勝リレーで同校初の1大会3完封勝利 エース・渡辺颯人憧れの横浜との決勝に「楽しみ」

スポーツ報知

2025.3.29(土) 06:00

力投する智弁和歌山の先発・渡辺颯人(カメラ・豊田 秀一)

◆第97回センバツ高校野球大会第10日 ▽準決勝 智弁和歌山5-0浦和実(28日・甲子園)

 第97回センバツ高校野球大会は28日に準決勝が行われ、智弁和歌山が7年ぶりに決勝へ進んだ。渡辺颯人と宮口龍斗(ともに3年)の必勝リレーで、春夏通じて同校初の1大会3完封勝利を達成した。

 エースをアクシデントが襲った。3回1死、渡辺は打球を右すね付近に受けた(記録は投手内野安打)。「目が覚めた。ちょっと痛かったけど、いけそうだった。そこからの方がいい球がいった」。大事を取って5回で降板したが、3安打無失点にまとめ、今大会は計26回で2失点、広島商との準々決勝から13イニング連続無失点となった。「ストライク先行でテンポ良く。やりたい投球ができている」と、好調の要因を挙げた。

 天理(奈良)を抜く歴代11位の春31勝目をつかみ、決勝は横浜と対戦する。横浜市出身の渡辺が、幼少時に憧れた高校だ。相手の為永皓(ひかる)三塁手(3年)は実家が近所で「毎日、一緒に練習したり、遊びに行っていた」という間柄だ。「本当に力がある打線。自分の投球がどこまで通用するのか楽しみ」と、胸を躍らせた。

 31年ぶり2度目のVまであと1勝。中谷仁監督(45)はプロ野球出身者として初の「選手で優勝&監督で春夏V」に挑む。指揮官は2年春、決勝で鹿児島実に3―6で敗れた。東西の横綱対決に「まだ小結ぐらい」と謙遜しながらも、選手時代の雪辱に燃えている。(伊井 亮一)

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