
◆オープン戦 日本ハム―中日(8日・エスコン)
北広島市が寄付金額100万円で募集した「ファーストピッチの権利」が、試合前に実施された。
申し込んだのは札幌市在住の会社経営者・永澤辰(じん)さん。元々の友人という森本稀哲コーチが打席に立ち、「勝負しよう」と事前に相談し真剣勝負を挑んだが、ベース板付近でワンバウンドする投球に森本コーチは空振り。捕手を務めた田中賢介スペシャルアドバイザー(SA)も捕球できなかった。
ファーストピッチ終了後、永澤さんは「楽しかったです。ちょっと緊張してストライクが入らなかったのが悔しくて、また機会があればもう一回やりたい。朝6時から準備してたんですけど、この悔しさをどうすればいいか、分からないです」と苦笑した。
永澤さんはエスコン開業後、社員の福利厚生の一環としてシーズンシートを購入。自身も試合を見るようになり、ファイターズ・ファンになったという。「未来のファイターズの選手のために、そういうところに使えたらいいかなと。なかなかすぐに出せる金額ではなかったですけど、そういう気持ちも含めて」と寄付した理由を説明した。
田中SAは「エスコンができてファンになって頂いて、野球が身近になって一喜一憂して頂いているというのはうれしい。稀哲さんが打つんじゃないかと思って、ファウルチップしたらどうしようと。稀哲さんも見事に空振り、あれたぶん真剣に打ちにいって空振りしたと思うんで、僕もビックリして捕れなかった(笑)」と話していた。