「大きくした体を扱いきれなかった」西武・高橋光成が昨季0勝11敗から逆襲へ体重10キロ減で自己最速迫る156キロ

スポーツ報知

2025.3.3(月) 06:20

先発し、3回1失点の高橋光成 (カメラ・馬場 秀則)

◆練習試合 オリックス2―4西武(2日・SOKKEN)

 西武・高橋光成投手(28)が2日、オリックス戦で最速156キロをマークした。先発し3回4安打1失点。昨季から体重を10キロ減量した新たな姿で昨季0勝11敗からの逆襲を期す。

 いくぶんかほっそりとした顔立ちが、かえってエースの迫力を倍増させる。球速アップをもくろんで体重を最大112キロまで増やした昨季はまさかの未勝利。「体重を増やしすぎたのではなく、大きくした体を扱いきれなかった」。その反省からオフは食事調整を敢行。現在は「102、3キロぐらいなので、ベストじゃないかな」と約10キロの減量によって体のキレを取り戻した。

 今季自身初のNPB球団との試合で順調な調整ぶりが光った。初回、先頭を死球で出し先制点を奪われたが、2、3回は無失点に抑えた。「10割(の力)ではない」と、まだ調整段階を強調も「思ってるよりは(球速が)出てたという感覚」と、直球は自己最速の158キロに迫る156キロをマーク。「この時期ではこんな出たことはないので、すごく順調かなと思います」と手応えを得た。

 背番号13の後継者に西口監督も「まぁ、いいんじゃない。内容も悪くはないし、普通に投げられてるなって感じ」と納得の表情を浮かべた。11年目のシーズン幕開けまで1か月を切った。「あとは駆け引きの部分。そこは実戦をどんどん積んでいっていいものを選択していきたい」。右腕がいよいよ臨戦態勢に突入する。(大中 彩未)

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