蒋介石の本名と同じ名前を持つ日本ハム・万波が台湾ファンを沸かせる「最高」2ラン、試合後「謝謝大家來球場」と絶叫…

スポーツ報知

2025.3.2(日) 06:00

台北ドームのオーロラビジョンに映し出された台湾シリーズの看板(カメラ・川上晴輝)

◆台湾シリーズ 統一0―3日本ハム(1日・台北D)

 【台北(台湾)1日=川上晴輝】“中正フィーバー”が止まらない。日本ハムの万波中正外野手(24)が1日、“今季1号”を放ち、台湾のファン2万7000人を沸かせた。統一戦の0―0で迎えた4回、右腕・姚の内角直球を振り抜き、左中間スタンドへ先制2ラン。台北Dは最高のボルテージに達した。「最高でした。盛り上がっている時に打つホームランは本当に気持ちいい」と興奮を抑えきれなかった。

 試合後のヒーローインタビューでは「謝謝大家來球場(シェイシェイ ダージャー ライ チョウチャン)」と絶叫。「球場にきてくださり、ありがとうございます」という意味で台湾ファンに感謝した。

 「中正」の名前が台湾の初代総統・蒋介石の本名と同じで、敬意を込めて使用されていた「委員長」とも呼ばれるなど絶大な人気を誇る24歳は、「注目してもらっているからこそ、派手な活躍を見せたかった。お客さんもエキサイトして、そういうのを全部含めて打てた」とフィーバーを力に変えた。

 キャンプ期間の実戦は17打数3安打、本塁打ゼロ。「試合でも試している感じだった」と、バットを体の内側から出すためフォームを試行錯誤していた。そんな状況での一発は「変化球をマークしつつ、ストレートに反応できた」と手応えも大きかった。新庄監督も「(打つ前に)しっかり間があっていい打球」と絶賛した。

 7回には、三塁線を破る二塁打を放つなどマルチ安打。「国境を越えて、これだけ盛り上がることができる野球って最高」。若きスラッガーは2日の中信との第2戦もバットで盛り上げる。

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