【日本ハム】最速157キロ「台湾の至宝」孫易磊が台湾シリーズ初戦・統一戦(台北D)で先発…支配下アピールへ「いつもの自分を見せるだけ」

スポーツ報知

2025.3.1(土) 06:30

キャッチボールを行う孫易磊

 “台湾の至宝”が母国で凱旋(がいせん)登板だ。日本ハムの育成右腕・孫易磊(スン・イーレイ、20)が1日、台湾シリーズ初戦となる統一戦(台北D)で先発する。最速157キロを誇る豪腕が成長を示し、支配下契約に向けてアピールする。

  日本ハム・孫が、母国のマウンドで支配下契約をグッと引き寄せる。登板を翌日に控えた2月28日の練習ではキャッチボールなどで汗を流し、最終調整。新庄剛志監督(53)から「試合任せたよ」と声をかけられ、「(台湾に戻り)すごくうれしい。明日(1日)はシーズン中に向けて調整というか、自分のやるべきことをしっかりできれば」と力を込めた。

 23年9月に育成契約を結び、来日1年目の昨季は2軍で15試合計25回2/3を投げ、24奪三振をマーク。150キロ台の直球を連発し、下馬評通りのポテンシャルの高さを示してきた。2月に同国で行われた26年WBC予選ラウンドでも好投。2月25日のスペイン戦では7回途中から登板し1死満塁のピンチを迎えるも、156キロの直球で空振り三振を奪うなど2連続三振で脱出し、本戦出場に導いた。

 昨年11月のプレミア12を制した強豪国で、20歳ながら早くも戦力として活躍する右腕を球団は時間をかけて育成していく方針だ。それでも、指揮官は「シーズンが始まったらすぐに使いたいくらいのピッチャー。2軍の成績が良いかという問題ではなく、僕が見て『これは1軍のバッターを抑えられる』という感情を受け止めたときに、土下座してフロントに支配下にしてくれというお願いはしようと思ってます」と、投球内容次第で早期の支配下契約の可能性も示唆する。

 今季の支配下枠は残り4。同じ右腕の最速161キロ清宮虎や春季キャンプで好投した松岡らも昇格を虎視たんたんと狙う中、1軍首脳陣の前での登板は絶好のアピール機会だ。「自分の体は異常がなくて順調。いつもの自分を見せるだけ」。日本ハムのユニホームを着て初めて立つ母国のマウンド。大声援を味方につけ、飛躍のきっかけをつかんでみせる。

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