
◆球春みやざきベースボールゲームズ オリックス4―1韓国ロッテ
オリックス・平野佳寿投手(40)が、ボールも局面も動かした。「しっかりアピールして、チャンスをつかめるように。若い子たちと同じように頑張っていきたい」。3月8日で41歳になるパ・リーグ最年長投手。対外試合初登板で、新境地開拓の気配を漂わせた。
昨年は12試合で7セーブに終わった。「僕が変わらないと」と決意し、オフからツーシーム習得に取り組んできた。4回から登板。韓国ロッテの右打者3人と対戦した。先頭から宝刀フォークで2者連続三振を奪い、最後はツーシームで二飛。内角で詰まらせる理想の仕留め方だ。
宮崎キャンプではキャッチボール、ブルペンと直球系はすべてツーシームを練習。フォーシームは1球も投げていない。最速は143キロ。9球のうち4球が「新球」だった。スライダーも2球確認。「日本のチームと対戦して、反応も見たい」と視野を広げた。
変化を恐れず、とにかく意欲的だ。「左打者の内も使えるようになれば」と、ボールゾーンからきれいに収める軌道もイメージ。プレートの位置を半足分、一塁側に近づけたのも今年からだ。現役時代から厚い信頼関係で結ばれる岸田監督も、捕手と同じ角度でチェック。「ハイレベルになってくると思う」とマチャドとの抑え争いに期待した。
王手をかけ、積み残しになっているのがNPB通算250セーブ。「球団の方は『早くしろ』と思ってるかもしれないですけど…」と冗談を飛ばし、早期達成を約束した。選手寿命を延ばすことにもつながる「シン・平野」の完成。オリのレジェンドが、目の色を変えて挑む。(長田 亨)
◇ツーシーム ボールの2本の縫い目に人さし指と中指を縦に沿わせて投げるボール。直球とほぼ同じ球速帯で右投げなら右打者の内角、左打者の外角にシュート気味に微妙に変化する。
〇…山下が開幕ローテ入りへ順調に仕上げてきた。2回無失点だった20日のセガサミー戦に続き、韓国ロッテ相手に4回無失点。最速155キロで、6奪三振の力投だった。昨年10月に再発させた第三腰椎分離症も完治。「ローテーションで1年間投げて、長い回やチームの勝ちに貢献できれば」と活躍を思い描いた。エースの宮城と並び、先発の軸に期待される161キロ右腕。岸田監督も「当然、それだけの力がある」と称賛した。
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