
日本ハムは26日、沖縄・名護で行ってきた1軍キャンプを打ち上げた。万波中正外野手(24)はキャンプをけがなく完走。改めてチームの優勝と個人としてはMVPを目標に掲げた。打撃改造に取り組む長距離砲は、「まだまだ」と試行錯誤を続けている段階。それでも自らの成長のため、焦らず腰を落ち着けて挑戦を続けていく考えだ。激しさを増す外野手争いの中で、バットで結果を残し、まずはポジションを奪いにいく。
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手締めを終えたグラウンドで、万波は笑顔で取材に応じた。1か月のキャンプを振り返り「けがなく終われたのでよかったかなと思いますし、本番に近づいたような練習がたくさん積めた」と語った。シーズンへ向け、個人的な目標を聞かれると「MVPを取りたいっていうのがめっちゃあるんで、1年通してリーグで一番貢献した選手になれるように頑張ります」と力強く言い切った。
昨季は2位に躍進し、チームのレベルアップも実感している。「ノックとかしてて、すげえ野球うまくなったような気はしました。ボスが来たばっかのときのノックと比べたら、『レベル上がってるな自分たち』とは感じました」。自身はキャンプ中の実戦で16打数3安打、打率1割8分8厘と結果を残せていない。「本当レベル高いなと思います。僕以外全員打ってるような状況。当然結果を出せないと試合に出られないと思っている」と外野のポジション争いに危機感を持つ。それでも、現状維持は求めていない。
寒かった天候と同じように、順調なキャンプではなかった。1月の自主トレ中に打撃改造を決断。キャンプで取り組んできたが「思ったより形にならなかった。まだまだ駆け出し」。手首が早く返りすぎないバット軌道を求め、トップの位置や下半身の動きなど、まだ自分と向き合う段階。開幕が近づくが「腹くくってるというか、ある程度ダメでも粘って頑張りたい。恐れずに新しいことに挑戦するっていう気概はありますね」と決意を語った。
成長のため、挑戦を続けるのは自分のためだけではない。「優勝しかないと思いますし、本当に優勝するチャンスがあるチームだと思う。最後にみんなで笑って終わる、ボスを胴上げする1年にしたいなと思います」と誓った万波。新庄監督が期待するポイントゲッターとして機能するため、開幕まで試行錯誤を続けていく。(山口 泰史)
〇…松本剛は順調にキャンプを消化し、「個人的にもう一度、3割を打ちたい」と目標を掲げた。22年に3割4分7厘で首位打者を獲得したが、昨季は2割3分6厘と低迷。今キャンプでは「ここ2年間のデータを見ても、すごく打球角度が上がってしまっていた」と低い打球を打つことを意識してきた。開幕に向け、「自分としてはすごくいいキャンプだった」と手応えを口にした。
〇…野村は開幕4番を託されて迎えたキャンプで「けががなかったということに関しては100点」とうなずいた。キャンプイン前には、新庄監督から直接「二塁打を」と方向性を示された。「監督の求めてるものが自分の中ではっきりした。その中でホームランが出たら出たで、それは最高だなと思います」。現在の状態については「狙った球がファウルになったり捉え切れてなかったりというのがある。しっかり詰めていきたい」とした。
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