【オリックス】山岡泰輔がオンラインカジノ利用で活動自粛　後藤広報部長「素直に反省していると聞いています」

スポーツ報知

2025.2.22(土) 08:45

　オリックスは２１日、山岡泰輔投手（２９）にコンプライアンス違反の疑いがあることが判明し、当面の間の活動自粛を命じたことを発表した。

　小浜裕一球団本部長（５７）が１８日に山岡と面談し、海外でカジノのライセンスを取得しているサイトが運営するポーカーゲームのトーナメント大会に参加していた事実を把握。宮崎キャンプから帰阪させ、正式な処分は改めて決定するとした。

　球団は１７日、日本野球機構（ＮＰＢ）からオンラインカジノ利用に関する情報を入手したと調査依頼を受けた。この日、宮崎市内の宿舎で対応した後藤俊一広報宣伝部長（５１）は「２０日に選手、スタッフ、チーム全員に対面で調査を行いました」と報告。現時点で山岡のほかに利用した関係者は挙がっていないとした。

　山岡も球団からの指摘を受けてこの日、大阪府警に相談した。違法性の認識はなかったというが、１６年のドラフト１位で入団し、人気面でもトップクラスの選手。後藤部長は「素直に反省していると聞いています」と状況を説明したが、常習性などがあれば、厳しい処分は避けられない。

　今季は先発からリリーフ専任となり「自分なりに考えながら仕上げていきたい」と２２日以降は実戦形式の調整を予定していた山岡。事実上、活動自粛は無期限。Ｖ奪回を期すオリックスにとっても激震だ。球団は今後も警察やＮＰＢに協力すると同時に、コンプライアンス研修の頻度を高めるなど、対応を徹底していく方針を示した。芸能界からスポーツ、プロ野球界にも広がったオンラインカジノ騒動。影響は計り知れない。

　◆山岡　泰輔（やまおか・たいすけ）１９９５年９月２２日、広島市生まれ。２９歳。瀬戸内高３年の１３年夏、広島大会の決勝で田口（ヤクルト）を擁した広島新庄を引き分け再試合の末に破り、甲子園出場。東京ガスを経て、１６年ドラフト１位でオリックス入団。１９年、１３勝４敗で最高勝率のタイトル獲得。プロ通算１６３試合に登板し、４３勝４５敗３セーブ、１４ホールド。１７２センチ、６８キロ。右投左打。今季推定年俸は６８００万円。