【西武】栗山巧外野手が来季限りでの引退を表明「ファンの皆さんにしっかり僕のプレーを見てもらいたい」

スポーツ報知

2025.11.24(月) 16:43

契約更改を終え会見に臨んだ西武・栗山巧は来季限りでの引退を明言した(カメラ・山崎 賢人)

 西武・栗山巧外野手が24日、埼玉・所沢市の球団事務所で会見し、来季限りで現役を引退することを発表した。

 契約更改交渉を終えて会見場に姿をみせた栗山は、紺のスリーピースにブルーのネクタイで登壇。「私、栗山巧は2026年シーズン、僕自身の25年目を迎えるシーズンで締めくくりのシーズンとさせていただくことを報告します」と引き締まった表情で語った。

 異例ともいえる1年前の引退宣言の理由について「ファンの皆さんにしっかり僕のプレーを見てもらいたい。今の僕の気持ち、そういうものを何か伝えられるものを見てもらいたいという思いからこうなりました」と説明。決断した時期を問われ「つい、さっきです」と笑わせ、「僕自身、25年目を迎え入れるということで、節目になるのかなと」と明かした。

 2001年のドラフト4巡目で西武に入団し、2007年からレギュラーに定着。2008年の日本一に貢献すると、左打席からの鋭いスイング、たぐいまれなコンタクト力で安打を量産。2021年には西武の生え抜きの選手としては初めてとなる2000安打を達成した。同年117試合に出場してから年々、出場機会が減り、今季は11試合出場にとどまっていたが、ファームでは若手にまじって真っ黒になりながら真夏の試合にも出場した。契約更改交渉では今季の8000万円から2000万円減の6000万円(金額は推定)でサイン。「最後に統一契約書にサインができて、これを持って締めくくることができるのは、選手として非常に幸せを感じました」と言葉をかみしめた。交渉に立ち会った広池球団本部長は「はんこを押す手に力が入っていたように見えました。非常に重みを感じる瞬間ではありました」としみじみと語った。

 この日の会見では「引退」の2文字を口にしなかった。「来シーズンもプレーしますので、その時にまたどういう気持ちになるのか。とにかく来季もプレーするのでしっかり、素振りっすね」。ライオンズ一筋通算2150安打を記録した“ミスターレオ”が25年目のシーズンで己の生き様を披露する。

 ◆栗山 巧(くりやま・たくみ)1983年9月3日、兵庫県生まれ。42歳。育英から2001年ドラフト4巡目で西武入団。初出場は2004年9月24日の近鉄戦。2021年に2000安打を達成した。ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞1度受賞。今季までの成績は2312試合出場、2150安打、128本塁打、3000塁打、914打点、1051四球。通算打率は2割7分7厘。177センチ、85キロ。右投左打。

関連ニュース

【西武】栗山巧外野手が来季限りでの引退を決断 通算2150安打
【西武】メジャー挑戦の高橋光成が本拠地“ラスト登板”「心の中に残る、今後も絶対忘れることのないシーン」
【西武】ともにメジャー挑戦の今井達也、高橋光成が本拠〝ラスト登板〟「最後にライオンズファンの前で投げられてうれしかった」
【西武】今オフメジャー挑戦の今井達也が獅子党に決意表明「ファンの方が自慢できるような選手に」
【西武】源田壮亮の呼びかけで、大分出身の4人が佐賀関の火災復興支援のための募金活動

関連LIVE配信

特集
特集
パ・リーグ.com ニュース

【西武】栗山巧外野手が来季限りでの引退を表明「ファンの皆さんにしっかり僕のプレーを見てもらいたい」